IPSS-Rは、 Revised International Prognostic Scoring Systemの略で、 MDS (骨髄異形成症候群) の改訂国際予後判定システムのひとつである。 2012年にPeter L Greenbergらの研究グループにより発表された¹⁾。
予後因子は全5項目で合計点により評価
≦1.5点 : Very low (低リスク)
>1.5~3点: Low (低リスク)
>3~4.5点: Intermediate (中リスク)
>4.5~6点: High (高リスク)
>6点 : Very high (超高リスク)
MDSは多様な疾患単位の集合体であり、 単なる病型分類では十分な予後予測はできないと考えられている。 造血細胞の形態的な特徴、 特に芽球割合、 血球減少の程度や減少している系統数、 染色体所見は予後と関連する。 そこで、 それらをスコア化し、 その合計点数でMDSの予後を予測する方法が開発された。 IPSSと呼ばれ、 MDSを骨髄芽球割合、 血球減少の系統数、 染色体リスク群という3因子の点数によって4群に層別化している。
IPSS-RはIPSSの改訂版で2012年に発表されたが、 7,000例以上の症例から作成された予後予測スコアリングで、 IPSSと同じ因子を用いるが、 染色体核型の分類、 芽球割合や血球減少の取扱いが変更されている。 これらによってMDSを5群に分類するもので、 IPSSと比較して予後予測の精度が上がっている。
MDSの予後予測には複数の因子を組み合わせて予後を予測するスコアリングシステムが進められ、IPSSが頻用されているが、近年IPSS-Rの利用が広がっている。
🔢WPSS
最終更新:2023年12月4日
監修医師:東海大学血液腫瘍内科 扇屋大輔
IPSS-Rは、 Revised International Prognostic Scoring Systemの略で、 MDS (骨髄異形成症候群) の改訂国際予後判定システムのひとつである。 2012年にPeter L Greenbergらの研究グループにより発表された¹⁾。
予後因子は全5項目で合計点により評価
≦1.5点 : Very low (低リスク)
>1.5~3点: Low (低リスク)
>3~4.5点: Intermediate (中リスク)
>4.5~6点: High (高リスク)
>6点 : Very high (超高リスク)
MDSは多様な疾患単位の集合体であり、 単なる病型分類では十分な予後予測はできないと考えられている。 造血細胞の形態的な特徴、 特に芽球割合、 血球減少の程度や減少している系統数、 染色体所見は予後と関連する。 そこで、 それらをスコア化し、 その合計点数でMDSの予後を予測する方法が開発された。 IPSSと呼ばれ、 MDSを骨髄芽球割合、 血球減少の系統数、 染色体リスク群という3因子の点数によって4群に層別化している。
IPSS-RはIPSSの改訂版で2012年に発表されたが、 7,000例以上の症例から作成された予後予測スコアリングで、 IPSSと同じ因子を用いるが、 染色体核型の分類、 芽球割合や血球減少の取扱いが変更されている。 これらによってMDSを5群に分類するもので、 IPSSと比較して予後予測の精度が上がっている。
MDSの予後予測には複数の因子を組み合わせて予後を予測するスコアリングシステムが進められ、IPSSが頻用されているが、近年IPSS-Rの利用が広がっている。
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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