概要
計算
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カルボプラチンAUC投与量とは?

カルボプラチン投与量 (mg) = 目標AUC (mg/mL・分) × ( GFR [mL/分] + 25 )

GFRに基づいてカルボプラチン投与量を決定する計算式で、 Calvert式と呼ばれる²⁾。 

式内の「GFR+25」はカルボプラチンの総クリアランス、「GFR」は腎クリアランス、「定数25」は非腎クリアランスに相当、 非腎クリアランスは主に体格に依存する²⁾

*使用上の注意点

Calvert式のGFRに何を用いるか?

Calvert式の作成過程では、 クロムの放射性同位元素51Crで標識したEDTAのクリアランス測定による実測GFRが用いられている。 実臨床では本ツールのようにCockcroft Gault式によるクレアチニンクリアランスを用いることが多いが、 GFRと比較し相対的に非腎クリアランスの割合が高くなるため、 カルボプラチン過量投与の可能性に注意を要する²⁾。

本邦で多い酵素法による血清Cre値の場合0.2を加える方法や、 体表面積補正を外したeGFRの使用も検討。 ピボタル試験の計算方法や、 適正使用ガイド、 添付文書の推奨に合わせると良い。

参考文献

  1. Calvert AH, Newell DR, Gumbrell LA, O'Reilly S, Burnell M, Boxall FE, Siddik ZH, Judson IR, Gore ME, Wiltshaw E. Carboplatin dosage: prospective evaluation of a simple formula based on renal function. J Clin Oncol. 1989 Nov;7(11):1748-56. doi: 10.1200/JCO.1989.7.11.1748. PMID: 2681557.
  2. 日本腎臓学会, 日本癌治療学会, 日本臨床腫瘍学会, 日本腎臓病薬物療法学会 編. 「がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2022」. ライフサイエンス出版, 2022

最終更新:2023年12月16日
監修医師:HOKUTO編集部医師

カルボプラチンAUC投与量計算
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Calvert式によるカルボプラチン投与量
2023年12月16日更新
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カルボプラチン投与量 (mg) = 目標AUC (mg/mL・分) × ( GFR [mL/分] + 25 )

GFRに基づいてカルボプラチン投与量を決定する計算式で、 Calvert式と呼ばれる²⁾。 

式内の「GFR+25」はカルボプラチンの総クリアランス、「GFR」は腎クリアランス、「定数25」は非腎クリアランスに相当、 非腎クリアランスは主に体格に依存する²⁾

*使用上の注意点

Calvert式のGFRに何を用いるか?

Calvert式の作成過程では、 クロムの放射性同位元素51Crで標識したEDTAのクリアランス測定による実測GFRが用いられている。 実臨床では本ツールのようにCockcroft Gault式によるクレアチニンクリアランスを用いることが多いが、 GFRと比較し相対的に非腎クリアランスの割合が高くなるため、 カルボプラチン過量投与の可能性に注意を要する²⁾。

本邦で多い酵素法による血清Cre値の場合0.2を加える方法や、 体表面積補正を外したeGFRの使用も検討。 ピボタル試験の計算方法や、 適正使用ガイド、 添付文書の推奨に合わせると良い。

参考文献

  1. Calvert AH, Newell DR, Gumbrell LA, O'Reilly S, Burnell M, Boxall FE, Siddik ZH, Judson IR, Gore ME, Wiltshaw E. Carboplatin dosage: prospective evaluation of a simple formula based on renal function. J Clin Oncol. 1989 Nov;7(11):1748-56. doi: 10.1200/JCO.1989.7.11.1748. PMID: 2681557.
  2. 日本腎臓学会, 日本癌治療学会, 日本臨床腫瘍学会, 日本腎臓病薬物療法学会 編. 「がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2022」. ライフサイエンス出版, 2022

最終更新:2023年12月16日
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