40点法、 別名柳原法は、 顔面神経麻痺の程度を評価するために開発されたスケーリングツールである。 柳原氏により1976年に考案された。
安静時の左右対称性と、 顔面神経の各分枝を考慮した9種の表情運動を 「ほぼ正常 (4点)」 「部分麻痺 (2点)」「高度麻痺 (0点)」 の3段階で評価する²⁾。 表情運動は 「額のしわ寄せ」「軽い閉眼」「強い閉眼」「片目つぶり」「尾翼を動かす」「頬をふくらます」「口笛」「イーと歯をみせる」「口をへの字にまげる」 の9つ²⁾。
40点満点で10点以上を不全麻痺、 8点以下を完全麻痺、 あるいは20点以上を軽症、 18~10点を中等症、8点以下を重症とする²⁾.
36点以上で中等度以上の病的共同運動 (口を動かすと一緒に目が閉じてしまうなどの症状) のないものを治癒と判定する²⁾.
40点法はその簡便さと、 特別な機器なしに実施できる利便性から、本邦において広く認知され利用されている。 Bell麻痺の重症度予測にも有用である可能性が報告されている²⁾。
同様のスケールとしては、 House-Brackmann法があるが、 こちらは粗い麻痺の評価に重点が置かれており、 細かい麻痺の評価や二次障害の評価は行われない。 また、 House-Brackmann法では、 麻痺の程度によりIからVIまでの6段階に分類される。
40点法は顔面機能の評価方法として本邦で広く認知されているものの、 その評価基準は主観的であることに注意が必要である。
🔢 40点法・柳原法 (重症度評価)
🔢 House-Brackmann法 (重症度評価)
最終更新:2023年8月15日
監修医師:聖路加国際病院救急部 清水真人
40点法、 別名柳原法は、 顔面神経麻痺の程度を評価するために開発されたスケーリングツールである。 柳原氏により1976年に考案された。
安静時の左右対称性と、 顔面神経の各分枝を考慮した9種の表情運動を 「ほぼ正常 (4点)」 「部分麻痺 (2点)」「高度麻痺 (0点)」 の3段階で評価する²⁾。 表情運動は 「額のしわ寄せ」「軽い閉眼」「強い閉眼」「片目つぶり」「尾翼を動かす」「頬をふくらます」「口笛」「イーと歯をみせる」「口をへの字にまげる」 の9つ²⁾。
40点満点で10点以上を不全麻痺、 8点以下を完全麻痺、 あるいは20点以上を軽症、 18~10点を中等症、8点以下を重症とする²⁾.
36点以上で中等度以上の病的共同運動 (口を動かすと一緒に目が閉じてしまうなどの症状) のないものを治癒と判定する²⁾.
40点法はその簡便さと、 特別な機器なしに実施できる利便性から、本邦において広く認知され利用されている。 Bell麻痺の重症度予測にも有用である可能性が報告されている²⁾。
同様のスケールとしては、 House-Brackmann法があるが、 こちらは粗い麻痺の評価に重点が置かれており、 細かい麻痺の評価や二次障害の評価は行われない。 また、 House-Brackmann法では、 麻痺の程度によりIからVIまでの6段階に分類される。
40点法は顔面機能の評価方法として本邦で広く認知されているものの、 その評価基準は主観的であることに注意が必要である。
🔢 40点法・柳原法 (重症度評価)
🔢 House-Brackmann法 (重症度評価)
最終更新:2023年8月15日
監修医師:聖路加国際病院救急部 清水真人
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
・編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師
・各領域の第一線の専門医が複数在籍
・最新トピックに関する独自記事を配信中
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
臨床支援アプリHOKUTOでご利用いただける医療計算ツールのご紹介