2011年にJohn R Saltzmanらにより開発された上部消化管出血患者の院内死亡率予測ツールのひとつである¹⁾。 内視鏡所見がなく、 来院時の身体所見、バイタルサイン、一般的血液検査のみで簡便に評価できる。
以下5項目の合計点 (0~5点)で評価
2点以上が高リスク群とされる
AIMS65スコアは、 米国187の病院から得られた約3万人の急性上部消化管出血患者データを基に2011年に開発され、 さらに3万以上の別の患者データで検証されている。 院内死亡率は上記の通りであった。 また、 このモデルの予測精度を示すROC曲線下面積 (AUC) は0.80 (95%CI: 0.78-0.81) と、 高い予測性を示していた¹⁾。
2013年の研究では、 AIMS65スコアを別の患者集団で検証し、 またGlasgow‐Blatchford スコアと比較した²⁾。 この研究では278人の急性上部消化管出血患者を対象に、 AIMS65スコアが入院死亡率の予測において優れた性能 (AUC 0.93) を示し、 GBRS (AUC:0.68) よりも有意に優れていることが示された。 一方、、 輸血必要性の予測においては、 Glasgow‐Blatchford スコアが優れた予測性能 (AUC 0.85) を示し、 AIMS65スコア (AUC: 0.65) よりも優れていた。 AIMS65スコアの使用を考える際に、 その使用目的を明確にする必要性を示している²⁾。
対象患者の背景が影響するため、 全ての状況やすべての患者に対して絶対的に有効なツールとは限らない。 また、 AIMS65スコアが低値であっても必ずしも帰宅や退院を指示することはできない。
最終更新:2023年8月11日
監修医師:HOKUTO編集部医師
2011年にJohn R Saltzmanらにより開発された上部消化管出血患者の院内死亡率予測ツールのひとつである¹⁾。 内視鏡所見がなく、 来院時の身体所見、バイタルサイン、一般的血液検査のみで簡便に評価できる。
以下5項目の合計点 (0~5点)で評価
2点以上が高リスク群とされる
AIMS65スコアは、 米国187の病院から得られた約3万人の急性上部消化管出血患者データを基に2011年に開発され、 さらに3万以上の別の患者データで検証されている。 院内死亡率は上記の通りであった。 また、 このモデルの予測精度を示すROC曲線下面積 (AUC) は0.80 (95%CI: 0.78-0.81) と、 高い予測性を示していた¹⁾。
2013年の研究では、 AIMS65スコアを別の患者集団で検証し、 またGlasgow‐Blatchford スコアと比較した²⁾。 この研究では278人の急性上部消化管出血患者を対象に、 AIMS65スコアが入院死亡率の予測において優れた性能 (AUC 0.93) を示し、 GBRS (AUC:0.68) よりも有意に優れていることが示された。 一方、、 輸血必要性の予測においては、 Glasgow‐Blatchford スコアが優れた予測性能 (AUC 0.85) を示し、 AIMS65スコア (AUC: 0.65) よりも優れていた。 AIMS65スコアの使用を考える際に、 その使用目的を明確にする必要性を示している²⁾。
対象患者の背景が影響するため、 全ての状況やすべての患者に対して絶対的に有効なツールとは限らない。 また、 AIMS65スコアが低値であっても必ずしも帰宅や退院を指示することはできない。
最終更新:2023年8月11日
監修医師:HOKUTO編集部医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
・編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師
・各領域の第一線の専門医が複数在籍
・最新トピックに関する独自記事を配信中
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
臨床支援アプリHOKUTOでご利用いただける医療計算ツールのご紹介