HIT-6とは？

HIT-6とは､ Headache Impact Testの略で､ 1.疼痛 (Pain)､ 2.社会的機能 (Social Functioning)､3.役割機能 (Role Functioning)､ 4.活力/疲労 (Vitality/Fatigue)､ 5.認知機能 (Cognitive Functioning)､ 6.精神的苦痛 (Psychological Distress)の6つの質問項目から構成される¹⁾²⁾｡

HIT-6スコア項目

以下6項目に対し､まったくない(6点)､ めったにない(8点)､ ときどきある(10点)､ よくある(11点)､ 常にある(13点)の合計36~78点で評価

1. 頭が痛いとき､ 痛みがひどいことがどれくらいありますか?
2. 頭痛のせいで､ 日常生活に支障が出ることがありますか？ (例えば､ 家事､ 仕事､ 学校生活､ 人付き合いなど)
3. 頭が痛いとき､ 横になりたくなることがありますか？
4. この4週間に､ 頭痛のせいで疲れてしまって､ 仕事やいつもの活動ができないことがありましたか？
5. この4週間に､ 頭痛のせいで､ うんざりしたりいらいらしたりしたことがありましたか？
6. この4週間に､ 頭痛のせいで､ 仕事や日常生活の場で集中できないことがありましたか？

出典 : J Clin Neurol. 2008 Dec;4(4):158-63.

エビデンス

- 36~49点 : ほとんど~全く日常生活影響なし

- 50~55点 : 中程度の影響

- 56~59点 : かなりの影響

- 60~78点 : 重大な影響

出典 : J Clin Neurol. 2008 Dec;4(4):158-63.

出典

1. 日本神経学会･日本頭痛学会･日本神経治療学会 頭痛の診療ガイドライン 2021
2. Headache Impact Test-6 (HIT-6) scores for migraine patients: Their relation to disability as measured from a headache diary. J Clin Neurol. 2008 Dec;4(4):158-63. PMID: 19513291.

最終更新 : 2025年4月6日

監修医師 : HOKUTO編集部監修医師