概要
計算
監修医師

Harris Benedictの式とは?

Harris Benedictの式は、 基礎エネルギー消費量 BEE (Basal Energy Expenditure)*の推算式であり、 100年以上前の1918年に報告された¹⁾。

Harris-Benedictの式 (BEE)
*ヒトが生きていくうえで必要な最小限のエネルギーである。 多くの場合、 基礎代謝量 BMR (Basal Metabolic Rate) と同様の意味で使用される。
参考文献4を基に編集部作図

総エネルギー消費量 TEEとは?

Total Energy Expenditureの略で、 健康的な体格を維持するためのエネルギー量であるが、 基礎エネルギー消費量 BEE (または基礎代謝量 BMR) と活動係数、 ストレス係数の乗数から算出することが出来る。 患者の健康状態や栄養状態を評価し、 適切な栄養摂取計画を立てるために重要である。

Harris-Benedictの式 (BEE)
参考文献4を基に編集部作図

AF、 SFについて、 エビデンスレベルの高い明確な数値はない。 上記は複数文献をもとに監修医がまとめたものであるが、 実際には個々の患者状態に併せ経過をもとに判断すべきである。

報告者の名前からLongの式と呼ばれることがある²⁾

使用上の注意点

Harris-Benedictの式は、 オリジナル文献では、体重25.0-124.9kg、 身長151-200cm、 年齢21-70歳に対しての適応となっている¹⁾。 また、ガイドラインや文献によっても活動係数とストレス係数の値が異なるため、参考値としての利用が推奨される²⁾³⁾⁴⁾。

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栄養に関する計算ツール

🔢 Harris-Benedictの式 (BEE)

🔢 Harris Benedictの式 (TEE)

🔢 NPC/N (非タンパクカロリー/窒素比)

🔢 CONUT スコア

🔢 GNRI (Geriatric Nutritional Risk Index)

出典

  1. A Biometric Study of Human Basal Metabolism. Proc Natl Acad Sci U S A. 1918 Dec;4(12):370-3. PMID: 16576330
  2. Metabolic response to injury and illness: estimation of energy and protein needs from indirect calorimetry and nitrogen balance. JPEN J Parenter Enteral Nutr. 1979 Nov-Dec;3(6):452-6. PMID: 575168
  3. The Harris-Benedict studies of human basal metabolism: history and limitations. J Am Diet Assoc. 1998 Apr;98(4):439-45. PMID: 9550168.
  4. 日本静脈経腸栄養学会. 静脈経腸栄養ガイドライン 第3版. 照林社. 2013
最終更新 : 2023年12月4日
監修医師 : 聖路加国際病院救急部 清水真人

Harris-Benedictの式 (BEE)
Harris-Benedictの式 (BEE)
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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Harris-Benedictの式 (BEE)

Harris-Benedictの式 (BEE)

基礎エネルギー消費量BEEの推算式
2024年07月22日更新
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Harris Benedictの式とは?

Harris Benedictの式は、 基礎エネルギー消費量 BEE (Basal Energy Expenditure)*の推算式であり、 100年以上前の1918年に報告された¹⁾。

Harris-Benedictの式 (BEE)
*ヒトが生きていくうえで必要な最小限のエネルギーである。 多くの場合、 基礎代謝量 BMR (Basal Metabolic Rate) と同様の意味で使用される。
参考文献4を基に編集部作図

総エネルギー消費量 TEEとは?

Total Energy Expenditureの略で、 健康的な体格を維持するためのエネルギー量であるが、 基礎エネルギー消費量 BEE (または基礎代謝量 BMR) と活動係数、 ストレス係数の乗数から算出することが出来る。 患者の健康状態や栄養状態を評価し、 適切な栄養摂取計画を立てるために重要である。

Harris-Benedictの式 (BEE)
参考文献4を基に編集部作図

AF、 SFについて、 エビデンスレベルの高い明確な数値はない。 上記は複数文献をもとに監修医がまとめたものであるが、 実際には個々の患者状態に併せ経過をもとに判断すべきである。

報告者の名前からLongの式と呼ばれることがある²⁾

使用上の注意点

Harris-Benedictの式は、 オリジナル文献では、体重25.0-124.9kg、 身長151-200cm、 年齢21-70歳に対しての適応となっている¹⁾。 また、ガイドラインや文献によっても活動係数とストレス係数の値が異なるため、参考値としての利用が推奨される²⁾³⁾⁴⁾。

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🔢 Harris Benedictの式 (TEE)

🔢 NPC/N (非タンパクカロリー/窒素比)

🔢 CONUT スコア

🔢 GNRI (Geriatric Nutritional Risk Index)

出典

  1. A Biometric Study of Human Basal Metabolism. Proc Natl Acad Sci U S A. 1918 Dec;4(12):370-3. PMID: 16576330
  2. Metabolic response to injury and illness: estimation of energy and protein needs from indirect calorimetry and nitrogen balance. JPEN J Parenter Enteral Nutr. 1979 Nov-Dec;3(6):452-6. PMID: 575168
  3. The Harris-Benedict studies of human basal metabolism: history and limitations. J Am Diet Assoc. 1998 Apr;98(4):439-45. PMID: 9550168.
  4. 日本静脈経腸栄養学会. 静脈経腸栄養ガイドライン 第3版. 照林社. 2013
最終更新 : 2023年12月4日
監修医師 : 聖路加国際病院救急部 清水真人

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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