Oakland スコアとは？

Oakland スコア (オークランドスコア) は 2017年に Kathryn Oakland らが英国の全国前向き監査から導出した下部消化管出血専用のリスクスコアである¹⁾｡ 成人の急性下部消化管出血患者を対象とし､ 救急外来または入院直後のベッドサイド情報のみで ｢安全に外来フォローへ移行できる患者｣を判定する｡

計算方法

各項目の合計点で評価する

Lancet Gastroenterol Hepatol. 2017;2(9):635-43.を基に作表

エビデンス

external varidationでは､ Oaklandスコア 8点以下は､感度98.4%(8点以下で外来フォローが問題なかった割合)､ 特異度 16%であった｡ 9点で感度 97.5%､特異度 23%､ 10点で感度 96%､ 特異度 32%であった²⁾｡

このexternal varidationでもOaklandスコアが低い場合は外来精査でも大丈夫であろうことが示された｡ 但し特異度は低く､ この基準では8点､ 10点以上の症例に潜在的に外来フォローできる方が多く含まれている²⁾｡

なお､ 2019 年の英国消化器病学会 (BSG) ガイドラインは､ Oakland スコア8点以下かつ他に入院適応がない場合に退院を推奨している｡

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出典

1. Derivation and validation of a novel risk score for safe discharge after acute lower gastrointestinal bleeding: a modelling study. Lancet Gastroenterol Hepatol. 2017 Sep;2(9):635-643. PMID: 28651935
2. External Validation of the Oakland Score to Assess Safe Hospital Discharge Among Adult Patients With Acute Lower Gastrointestinal Bleeding in the US JAMA Network Open. 2020;3(7):e209630. PMID: 32633766

最終更新 : 2025年4月22日

監修医師 : HOKUTO編集部監修医師