肺血栓塞栓症の重症度評価のひとつで、 肺塞栓症重症度指数 (pulmonary embolism severity index; PESI) とも呼ばれる。 2005年に発表されたPESIが、 2010年に本ツールの出典である簡易版PESIとして発表された。 いずれも発症30日後の予後予測目的に利用される。
簡易版PESIは、 以下の6項目を各1点で加算する方法で算出する
1) 80歳以上
2) 癌がある
3) 慢性心不全または慢性肺疾患 (どちらか一方でも該当すれば1点)
4) 心拍数 ≥110回/分
5) 収縮期血圧 <100 mmHg
6) 酸素飽和度 (SpO₂) <90%
上記項目の合計点数が0点であれば低リスク群、 1点以上であれば高リスク群と判定する。 低リスク群は30日死亡率が1%前後、 高リスク群は約8~10%の死亡率と報告されている。
2005年に発表されたPESIと、2010年に発表された簡易版PESIは、 発症30日後の予後をスコアリングしている。 簡易版PESIは、 従来使用されてきた PESIスコアと同等の正確性を簡単に評価できるように工夫された。
PESI classIII-IVまたは簡易版PESIが1点以上の場合は、 30日死亡率が高いことが示されている。
1) PESIスコアはあくまでリスク層別化に用いる目安であり、 最終的な治療方針は血行動態や患者背景を含めて総合的に判断する必要がある。
2) 酸素飽和度や血圧などのバイタルサインは、 測定時点や患者の状態によって変化しやすいため、 適切なタイミングで測定した値を用いるべきである。
3) 該当項目の欠損 (例 : 実測SpO₂が確認できない場合) がある際は、 原著同様 「正常値」 とみなしスコアを算出することが推奨されているが、 臨床的状況を要考慮である。
4) 低リスクと判定された場合でも、 必ずしも入院が不要になるわけではなく、 社会的背景や患者本人の意思などを考慮して方針を決定することが望ましい。
🔢 PERC ルール
🔢 PESI スコア
最終更新 : 2025年3月5日
監修医師 : 聖路加国際病院救急部 清水真人
肺血栓塞栓症の重症度評価のひとつで、 肺塞栓症重症度指数 (pulmonary embolism severity index; PESI) とも呼ばれる。 2005年に発表されたPESIが、 2010年に本ツールの出典である簡易版PESIとして発表された。 いずれも発症30日後の予後予測目的に利用される。
簡易版PESIは、 以下の6項目を各1点で加算する方法で算出する
1) 80歳以上
2) 癌がある
3) 慢性心不全または慢性肺疾患 (どちらか一方でも該当すれば1点)
4) 心拍数 ≥110回/分
5) 収縮期血圧 <100 mmHg
6) 酸素飽和度 (SpO₂) <90%
上記項目の合計点数が0点であれば低リスク群、 1点以上であれば高リスク群と判定する。 低リスク群は30日死亡率が1%前後、 高リスク群は約8~10%の死亡率と報告されている。
2005年に発表されたPESIと、2010年に発表された簡易版PESIは、 発症30日後の予後をスコアリングしている。 簡易版PESIは、 従来使用されてきた PESIスコアと同等の正確性を簡単に評価できるように工夫された。
PESI classIII-IVまたは簡易版PESIが1点以上の場合は、 30日死亡率が高いことが示されている。
1) PESIスコアはあくまでリスク層別化に用いる目安であり、 最終的な治療方針は血行動態や患者背景を含めて総合的に判断する必要がある。
2) 酸素飽和度や血圧などのバイタルサインは、 測定時点や患者の状態によって変化しやすいため、 適切なタイミングで測定した値を用いるべきである。
3) 該当項目の欠損 (例 : 実測SpO₂が確認できない場合) がある際は、 原著同様 「正常値」 とみなしスコアを算出することが推奨されているが、 臨床的状況を要考慮である。
4) 低リスクと判定された場合でも、 必ずしも入院が不要になるわけではなく、 社会的背景や患者本人の意思などを考慮して方針を決定することが望ましい。
🔢 PERC ルール
🔢 PESI スコア
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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