MGFA分類とは？

MGFA (MG Foundation of America) により､2000年に提唱された臨床研究を標準化するための重症筋無力症重症度分類のこと¹⁾.

その他､ 定量的な重症度スコアとしては､ MG-ADLスケールやQMGスコア､ MG compositeスケールなどが知られている.

指定難病について

本邦指定難病11である重症筋無力症は､｢Class I以上｣が申請の対象である²⁾.

※診断基準及び重症度分類の適応における留意事項²⁾ １.病名診断に用いる臨床症状､ 検査所見等に関して､ 診断基準上に特段の規定がない場合には、いずれの時期のものを用いても差し支えない（ただし、当該疾病の経過を示す臨床症状等であって、確認可能なものに限る)｡ ２. 治療開始後における重症度分類については、適切な医学的管理の下で治療が行われている状態であって、直近６か月間で最も悪い状態を医師が判断することとする｡ 3. なお、症状の程度が上記の重症度分類等で一定以上に該当しない者であるが、高額な医療を継続することが必要なものについては、医療費助成の対象とする｡

使用上の注意点

MGFA分類は､ 最重症時の状態により重症筋無力症患者を分類するため､ 治療の評価としては一般的に用いられない.

これまでにクリーゼにより挿管された患者は､ 現在の症状にかかわらずMGFA分類Ⅴとなる.

関連コンテンツ

🔢重症筋無力症の診断基準

重症筋無力症の新診断基準 2013

🔢MGFA分類 (MGFA clinical classification)

重症筋無力症の重症度分類

🔢MG-ADLスケール

重症筋無力症の重症度分類

🔢QMGスコア

重症筋無力症の重症度分類

🔢MG composite スケール

重症筋無力症の重症度分類

🔢MGFA Postintervention Status

重症筋無力症の治療評価指標

📘重症筋無力症診療ガイドライン2014

日本神経学会

参考文献

1) Myasthenia gravis: recommendations for clinical research standards. Task Force of the Medical Scientific Advisory Board of the Myasthenia Gravis Foundation of America. Neurology. 2000 Jul 12;55(1):16-23. PMID: 10891897.

2) 難病情報センター. 重症筋無力症[指定難病11] 概要･診断基準など (最終閲覧: 2022/10/21)

最終更新：2022年10月21日

監修医師：HOKUTO編集部監修医師