体温管理療法 (TTM)を導入する前に、 心停止後症候群(PCAS)患者の神経学的転機を予測するスコアで、 2017年に本邦から報告された¹⁾。
日本救急医学会(JAAM)の院外心停止(OHCA) レジストリを用いて作成され、 各項目のスコアが高いほど予後が悪く、 合計スコアである予後良好となる割合は低くなっていく¹⁾。
初期波形、 目撃状況とROSC時間、 pH、 乳酸、 GCS(M)、 GWR (Gray-white-matter Ratio)、 アルブミン、 ヘモグロビンの8項目で算定される。
※GWRについてGray-white-matter Ratio、 つまり灰白質と白質のCT値の比。 低酸素性脳症の"皮髄境界不明瞭"を数値化したものである。
GWR=([Th/PIC] + [MC1/MWM1] + [MC2/MWM2]) / 3
※Thは視床、 MC1は半卵円中心の内側皮質、 MC2は高位円蓋部の内側皮質、 PICは内包後脚、 MWM1は半卵円の内側白質、 MWM2は高位円蓋部の内側白質を指す (各値は右半球と左半球の平均値で算出)。
CASTスコアの項目はTTMの開始前に簡単に取得できず、 スコアの計算式もかなり複雑であった。 rCASTスコアでは3つの変数、 GWR (Gray-white-matter Ratio)、 Alb、 Hbが削除され、 各係数も簡略化された。
CASTスコアが15%以下のPCAS患者では、 30日後に良好な回復が得られる可能性は極めて低かった¹⁾。
除外基準は、 外傷・小児(18歳未満)・ADLが自立していない患者。
🔢 CASTスコア
🔢 rCASTスコア
🔢 CAHPスコア
最終更新 : 2024年12月12日
監修医師 : 聖路加国際病院救急部 清水真人
体温管理療法 (TTM)を導入する前に、 心停止後症候群(PCAS)患者の神経学的転機を予測するスコアで、 2017年に本邦から報告された¹⁾。
日本救急医学会(JAAM)の院外心停止(OHCA) レジストリを用いて作成され、 各項目のスコアが高いほど予後が悪く、 合計スコアである予後良好となる割合は低くなっていく¹⁾。
初期波形、 目撃状況とROSC時間、 pH、 乳酸、 GCS(M)、 GWR (Gray-white-matter Ratio)、 アルブミン、 ヘモグロビンの8項目で算定される。
※GWRについてGray-white-matter Ratio、 つまり灰白質と白質のCT値の比。 低酸素性脳症の"皮髄境界不明瞭"を数値化したものである。
GWR=([Th/PIC] + [MC1/MWM1] + [MC2/MWM2]) / 3
※Thは視床、 MC1は半卵円中心の内側皮質、 MC2は高位円蓋部の内側皮質、 PICは内包後脚、 MWM1は半卵円の内側白質、 MWM2は高位円蓋部の内側白質を指す (各値は右半球と左半球の平均値で算出)。
CASTスコアの項目はTTMの開始前に簡単に取得できず、 スコアの計算式もかなり複雑であった。 rCASTスコアでは3つの変数、 GWR (Gray-white-matter Ratio)、 Alb、 Hbが削除され、 各係数も簡略化された。
CASTスコアが15%以下のPCAS患者では、 30日後に良好な回復が得られる可能性は極めて低かった¹⁾。
除外基準は、 外傷・小児(18歳未満)・ADLが自立していない患者。
🔢 CASTスコア
🔢 rCASTスコア
🔢 CAHPスコア
最終更新 : 2024年12月12日
監修医師 : 聖路加国際病院救急部 清水真人
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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