SAH疑いのCT施行決定基準
頭痛を主訴に来院した患者に対しくも膜下出血と疑いCTを施行するかどうかを判断するための基準である¹⁾。 2016年に国立国際医療研究センター病院の木村昭夫氏らにより報告された。
以上の4項目のうち一つでも当てはまればEMERALD陽性となり、CT撮像が推奨される.
日本の5つの三次救急病院で、 急性頭痛のある発症から14日以内の16歳以上の1,899人の患者を対象とした. 外傷、 薬物、 アルコールに起因する頭痛患者、 および評価開始時に意識障害のある患者、 6ヶ月以上にわたり同様の頭痛を3回以上繰り返す患者は除外された.
1,561例中、SAH患者は277例 (17.7%)で、 感度100%であったが、 特異度14.5%に留まった。
感度 81% 特異度 27%であった。
同様のSAHを疑う患者に対しCTを施行するかどうかの基準にはOttawa SAHルールが知られている。 Ottawa SAHルールは外部検証がなされている。 EMERALD SAHルールの外部検証はいまだ十分ではない。
最終更新日:2023年11月27日
監修医師:聖路加国際病院救急部 清水真人
頭痛を主訴に来院した患者に対しくも膜下出血と疑いCTを施行するかどうかを判断するための基準である¹⁾。 2016年に国立国際医療研究センター病院の木村昭夫氏らにより報告された。
以上の4項目のうち一つでも当てはまればEMERALD陽性となり、CT撮像が推奨される.
日本の5つの三次救急病院で、 急性頭痛のある発症から14日以内の16歳以上の1,899人の患者を対象とした. 外傷、 薬物、 アルコールに起因する頭痛患者、 および評価開始時に意識障害のある患者、 6ヶ月以上にわたり同様の頭痛を3回以上繰り返す患者は除外された.
1,561例中、SAH患者は277例 (17.7%)で、 感度100%であったが、 特異度14.5%に留まった。
感度 81% 特異度 27%であった。
同様のSAHを疑う患者に対しCTを施行するかどうかの基準にはOttawa SAHルールが知られている。 Ottawa SAHルールは外部検証がなされている。 EMERALD SAHルールの外部検証はいまだ十分ではない。
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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