概要
計算
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IGCCCリスク分類とは?

国際胚細胞腫瘍予後分類 (IGCCC: International Germ Cell Consensus Classification) は、 進行性胚細胞腫瘍 (精巣腫瘍および性腺外胚細胞腫瘍) の予後を層別化し、 治療方針の決定に用いられる国際的な基準である。 1997年に確立され、 腫瘍マーカー (AFP、 hCG、 LDH)、 転移部位、 原発巣の違いに基づき良好リスク、 中間リスク、 不良リスクの3群に分類する¹⁾。

良好リスク (Good)

セミノーマ

肺以外に転移(−) かつ
AFP正常範囲内
hCG、 LDHはリスク分類に影響しない

非セミノーマ

肺以外に転移(−) かつ
AFP < 1,000ng/mL かつ
hCG < 5,000IU/L かつ
LDH< 1.5x 正常値上限

中間リスク (Intermediate)

セミノーマ

肺以外に転移(+) かつ
AFP正常範囲内
hCG、 LDHはリスク分類に影響しない

非セミノーマ

肺以外に転移(−)  かつ
AFP 1,000~10,000ng/mL または
hCG 5,000~50,000IU/L または
LDH 正常値上限の1.5~10倍

不良リスク (Poor)

セミノーマ

該当するものなし

非セミノーマ

縦隔原発または肺以外に臓器転移(+) または
AFP > 10,000ng/mL  または
hCG > 50,000IU/L または
LDH 正常値上限 >10倍 

出典

1) International Germ Cell Consensus Classification: a prognostic factor-based staging system for metastatic germ cell cancers. International Germ Cell Cancer Collaborative Group. J Clin Oncol. 1997 Feb;15(2):594-603. PMID: 9053482

最終更新日 : 2025年1月28日
監修 : HOKUTO編集部監修医師

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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胚細胞腫の予後予測分類
2025年02月07日更新
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IGCCCリスク分類とは?

国際胚細胞腫瘍予後分類 (IGCCC: International Germ Cell Consensus Classification) は、 進行性胚細胞腫瘍 (精巣腫瘍および性腺外胚細胞腫瘍) の予後を層別化し、 治療方針の決定に用いられる国際的な基準である。 1997年に確立され、 腫瘍マーカー (AFP、 hCG、 LDH)、 転移部位、 原発巣の違いに基づき良好リスク、 中間リスク、 不良リスクの3群に分類する¹⁾。

良好リスク (Good)

セミノーマ

肺以外に転移(−) かつ
AFP正常範囲内
hCG、 LDHはリスク分類に影響しない

非セミノーマ

肺以外に転移(−) かつ
AFP < 1,000ng/mL かつ
hCG < 5,000IU/L かつ
LDH< 1.5x 正常値上限

中間リスク (Intermediate)

セミノーマ

肺以外に転移(+) かつ
AFP正常範囲内
hCG、 LDHはリスク分類に影響しない

非セミノーマ

肺以外に転移(−)  かつ
AFP 1,000~10,000ng/mL または
hCG 5,000~50,000IU/L または
LDH 正常値上限の1.5~10倍

不良リスク (Poor)

セミノーマ

該当するものなし

非セミノーマ

縦隔原発または肺以外に臓器転移(+) または
AFP > 10,000ng/mL  または
hCG > 50,000IU/L または
LDH 正常値上限 >10倍 

出典

1) International Germ Cell Consensus Classification: a prognostic factor-based staging system for metastatic germ cell cancers. International Germ Cell Cancer Collaborative Group. J Clin Oncol. 1997 Feb;15(2):594-603. PMID: 9053482

最終更新日 : 2025年1月28日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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