下咽頭癌は梨状陥凹・輪状後部 (咽頭食道接合部)・咽頭後壁の3亜部位に発生する癌腫を対象とし、 TNM分類上はHPV非関連中咽頭癌など他のウイルス非関連頭頸部扁平上皮癌と共通のN分類・病期分類が適用される¹⁾。 一方でT分類は下咽頭に固有の定義を用いる。
第9版ではT・N・Mのカテゴリー構造および病期対応表は第8版から変更されていないが、 cN3bの基準に画像上明確な節外進展 (iENE) が追加された³⁾。 本ツールでは第8版・第9版のいずれかを選択して病期を算出できる。
第9版では頭頸部領域のうち上咽頭癌とHPV関連中咽頭癌でN分類・病期の改訂が行われた一方、 下咽頭癌ではT・N・Mカテゴリーおよび病期グルーピングは変更されていない³⁾。
節外進展 (ENE) の取り扱い:第8版ではウイルス非関連頭頸部癌において臨床的に明らかな節外進展 (cENE) のみがcN3bの基準とされ、 画像所見による節外進展 (iENE) は含まれていなかった³⁾。 第9版では、 iENEがcENEを超える予後情報を与えるという十分なエビデンスに基づき、 画像上明確な (unequivocal) iENEもcN3を定義する基準として採用された³⁾。 これによりENEの評価が臨床所見のみに依存せず、 画像診断の実態に即した病期分類が可能となった。
なお第8版におけるENEの導入自体が第7版からの大きな改訂であり、 ENE陽性例は原発巣の進展度やリンパ節径によらず予後不良群として層別化される¹⁾³⁾。
1) Brierley JD, Gospodarowicz MK, Wittekind C, eds. TNM Classification of Malignant Tumours. 8th ed. Wiley Blackwell; 2017.
2) Brierley JD, Giuliani M, O'Sullivan B, Rous B, Van Eycken L, eds. TNM Classification of Malignant Tumours. 9th ed. Wiley Blackwell; 2025.
最終更新 : 2026年8月13日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
下咽頭癌は梨状陥凹・輪状後部 (咽頭食道接合部)・咽頭後壁の3亜部位に発生する癌腫を対象とし、 TNM分類上はHPV非関連中咽頭癌など他のウイルス非関連頭頸部扁平上皮癌と共通のN分類・病期分類が適用される¹⁾。 一方でT分類は下咽頭に固有の定義を用いる。
第9版ではT・N・Mのカテゴリー構造および病期対応表は第8版から変更されていないが、 cN3bの基準に画像上明確な節外進展 (iENE) が追加された³⁾。 本ツールでは第8版・第9版のいずれかを選択して病期を算出できる。
第9版では頭頸部領域のうち上咽頭癌とHPV関連中咽頭癌でN分類・病期の改訂が行われた一方、 下咽頭癌ではT・N・Mカテゴリーおよび病期グルーピングは変更されていない³⁾。
節外進展 (ENE) の取り扱い:第8版ではウイルス非関連頭頸部癌において臨床的に明らかな節外進展 (cENE) のみがcN3bの基準とされ、 画像所見による節外進展 (iENE) は含まれていなかった³⁾。 第9版では、 iENEがcENEを超える予後情報を与えるという十分なエビデンスに基づき、 画像上明確な (unequivocal) iENEもcN3を定義する基準として採用された³⁾。 これによりENEの評価が臨床所見のみに依存せず、 画像診断の実態に即した病期分類が可能となった。
なお第8版におけるENEの導入自体が第7版からの大きな改訂であり、 ENE陽性例は原発巣の進展度やリンパ節径によらず予後不良群として層別化される¹⁾³⁾。
1) Brierley JD, Gospodarowicz MK, Wittekind C, eds. TNM Classification of Malignant Tumours. 8th ed. Wiley Blackwell; 2017.
2) Brierley JD, Giuliani M, O'Sullivan B, Rous B, Van Eycken L, eds. TNM Classification of Malignant Tumours. 9th ed. Wiley Blackwell; 2025.
最終更新 : 2026年8月13日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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