心肺蘇生後患者の機能的評価

グラスゴ－ピッツバ－グ脳機能・全身機能カテゴリ－は､ 心肺蘇生後患者の機能的評価に用いられる指標のひとつで､ CPCとOPCの2つのカテゴリーから成る｡  後述するウツタイン様式においても使用が推奨されている｡ 

CPC (脳機能カテゴリー)

OPC (全身機能カテゴリー)

CPC (cerebral performance category：脳機能カテゴリー)では､ 脳に関する機能のみを評価する｡ 一方､ OPC (overall performance category：全身機能カテゴリー)は､ 脳の機能のみではなく体全体としての機能を評価する分類法である｡ これらの分類法は信頼性に優れ､また簡便に使用できる。一般的に､ CPC 1､2は脳神経学的予後良好､ CPC 3､4､5は脳神経学的予後不良と区分されることが多い｡

参考：ウツタイン様式とは

院外心肺機能停止症例を評価するための統一された記載方法であり､ 国際的に広く用いられている｡ 本邦においても､｢ウツタイン様式 日本語版｣の使用が推奨されている｡ 本稿も日本語版の記載をもとに作成した｡

関連コンテンツ

🔢 CASTスコア

PCAS(心停止後症候群)の神経学的予後予測

🔢 rCASTスコア

PCAS(心停止後症候群)の神経学的予後予測

🔢 CAHPスコア

心肺停止蘇生後の神経予後予測

🔢 GOS (Glasgow Outcome Scale)

脳損傷後の機能的転帰評価

🔢 CPC / OPC

心肺蘇生後患者の機能評価

最終更新：2024年12月12日

監修医師：聖路加国際病院清水真人