PWI (Plasma Weight Index) は、 維持血液透析患者におけるドライウェイト (DW) 設定を補助するための客観的指標の一つである¹⁾。
透析前後の総蛋白濃度と体重の測定という比較的簡便な方法で算出でき、 本邦から報告された経緯もあり、 日常臨床でのDW管理の一助として利用されることがある。
PWI = (循環血漿量変化率 / 体重変化率)
循環血漿量変化率
= (透析後TP - 透析前TP ) / 透析後TP
体重変化率
= (透析前体重 - 透析後体重 ) / 透析前体重
PWIの解釈におけるカットオフ値は以下のように提唱されている¹⁾²⁾。
PWI <2
除水量に対し循環血漿量が多い状態のためDWを下げる必要がある
2≦ PWI ≦4
DWが適正範囲にある可能性が高い。 これは体重の1%の除水に対し、 循環血漿量が2~4%減少することを示し、 適切なplasma refilling rate (血管内への水分補充速度) が保たれている状態と解釈される。
PWI >4
除水量に対し循環血漿量が不足している状態のためDWを上げる必要がある.
DW設定の適否の判断は、 心胸郭比が男性で50%以下、 女性で55%以下で、 臨床的に溢水がなく、 透析中の著名な血圧低下がなく、 筋痙攣などの苦痛のない状態としている¹⁾²⁾。
最終更新 : 2025年5月11日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
PWI (Plasma Weight Index) は、 維持血液透析患者におけるドライウェイト (DW) 設定を補助するための客観的指標の一つである¹⁾。
透析前後の総蛋白濃度と体重の測定という比較的簡便な方法で算出でき、 本邦から報告された経緯もあり、 日常臨床でのDW管理の一助として利用されることがある。
PWI = (循環血漿量変化率 / 体重変化率)
循環血漿量変化率
= (透析後TP - 透析前TP ) / 透析後TP
体重変化率
= (透析前体重 - 透析後体重 ) / 透析前体重
PWIの解釈におけるカットオフ値は以下のように提唱されている¹⁾²⁾。
PWI <2
除水量に対し循環血漿量が多い状態のためDWを下げる必要がある
2≦ PWI ≦4
DWが適正範囲にある可能性が高い。 これは体重の1%の除水に対し、 循環血漿量が2~4%減少することを示し、 適切なplasma refilling rate (血管内への水分補充速度) が保たれている状態と解釈される。
PWI >4
除水量に対し循環血漿量が不足している状態のためDWを上げる必要がある.
DW設定の適否の判断は、 心胸郭比が男性で50%以下、 女性で55%以下で、 臨床的に溢水がなく、 透析中の著名な血圧低下がなく、 筋痙攣などの苦痛のない状態としている¹⁾²⁾。
最終更新 : 2025年5月11日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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