SALTスコアは、 1999 年にNational Alopecia Areata Foundation主導で作成され¹⁾、 2004 年に Olsenらが詳細な測定手順とエンドポイントを定義した、 円形脱毛症 (alopecia areata : AA) の頭部脱毛の重症度を定量的に評価するための指標である²⁾。
SALTスコアは、 頭部を4つの領域 (頭頂部・右側頭部・左側頭部・後頭部) に分割し、 それぞれの面積割合と脱毛割合を掛け合わせた上で合計することにより算出する²⁾。 JAK阻害薬など全身投与の薬剤に関する臨床試験では、 50以上を重症の基準としている³⁾。
頭皮の4領域と面積係数
- 頭頂部 : 40 %
- 右側頭部 : 18 %
- 左側頭部 : 18 %
- 後頭部 : 24 %
SALTスコアは、 1999年のAlopecia Areata Investigational Assessment Guidelines¹⁾に基づく評価法を基に、 2004年に明文化²⁾され、 同時に国際的な治験の標準アウトカムとして採用された。
この評価法の信頼性と再現性を担保するため、 写真記録やスコア表に基づいた定量的なスケーリング手法が導入されており、 視診による主観的評価の違いを減少させる効果がある。 特に、 新規治療薬の評価指標として、 日本皮膚科学会の円形脱毛症診療ガイドライン2024でもSALTスコアを参照する形式がとられている⁴⁾。
また、 SALTスコアの変化を治療効果の主要エンドポイントとするRCTも増加しており、 ベースラインからの脱毛率変化と、 再生毛の割合を合わせて評価することが推奨されている²⁾。
側頭部や後頭部の面積割合は個人差があるため、 SALTスコアはあくまで目安である。 びまん性脱毛の患者では局所評価が困難なため、 SALTは適用に限界がある。
定量的評価における再現性のため、 同一評価者または統一基準の写真を使用することが推奨される²⁾。
4) 日本皮膚科学会 編. 円形脱毛症診療ガイドライン2024
最終更新日 : 2025年4月19日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
SALTスコアは、 1999 年にNational Alopecia Areata Foundation主導で作成され¹⁾、 2004 年に Olsenらが詳細な測定手順とエンドポイントを定義した、 円形脱毛症 (alopecia areata : AA) の頭部脱毛の重症度を定量的に評価するための指標である²⁾。
SALTスコアは、 頭部を4つの領域 (頭頂部・右側頭部・左側頭部・後頭部) に分割し、 それぞれの面積割合と脱毛割合を掛け合わせた上で合計することにより算出する²⁾。 JAK阻害薬など全身投与の薬剤に関する臨床試験では、 50以上を重症の基準としている³⁾。
頭皮の4領域と面積係数
- 頭頂部 : 40 %
- 右側頭部 : 18 %
- 左側頭部 : 18 %
- 後頭部 : 24 %
SALTスコアは、 1999年のAlopecia Areata Investigational Assessment Guidelines¹⁾に基づく評価法を基に、 2004年に明文化²⁾され、 同時に国際的な治験の標準アウトカムとして採用された。
この評価法の信頼性と再現性を担保するため、 写真記録やスコア表に基づいた定量的なスケーリング手法が導入されており、 視診による主観的評価の違いを減少させる効果がある。 特に、 新規治療薬の評価指標として、 日本皮膚科学会の円形脱毛症診療ガイドライン2024でもSALTスコアを参照する形式がとられている⁴⁾。
また、 SALTスコアの変化を治療効果の主要エンドポイントとするRCTも増加しており、 ベースラインからの脱毛率変化と、 再生毛の割合を合わせて評価することが推奨されている²⁾。
側頭部や後頭部の面積割合は個人差があるため、 SALTスコアはあくまで目安である。 びまん性脱毛の患者では局所評価が困難なため、 SALTは適用に限界がある。
定量的評価における再現性のため、 同一評価者または統一基準の写真を使用することが推奨される²⁾。
4) 日本皮膚科学会 編. 円形脱毛症診療ガイドライン2024
最終更新日 : 2025年4月19日
監修医師 : HOKUTO編集部監修医師
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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