慢性閉塞性肺疾患 (COPD) 患者の予後評価を行うためのスコアである。 2009年、 BODE指数を較正・簡略化した新たな指標として、 Milo A Puhan氏らにより報告された¹⁾。 特にCOPDの症状が重度で、 予後を評価するべき状況にある患者に適用される。 主に専門的な医療施設だけでなく、 プライマリ・ケアの現場でも使用可能な点が特徴である。
Age (年齢)、 Dyspnoea (呼吸困難)、 airflow Obstruction (気道閉塞度) の3項目の合計点で、 その略称からADO指数と呼ばれる
2つのCOPD患者に対するコホート研究の結果をもとに、2009年に開発された¹⁾。
結果、 COPDの予後評価を補完する指標としてADO指数が有用であることが示された¹⁾。
点数が高いほど生命予後が悪かった。
2つのコホート試験の3年全原因死亡リスクとスコアから予測されたリスクを比較したところ、 これまで利用されてきた🔢BODE指数のキャリブレーションは不良で、 3年死亡リスクの相対的予測値はSwissコホートで36%有意に低く、Spanishコホートでは39%有意に高かった¹⁾。
次いで、Swissコホートのデータに基づき「年齢」「呼吸困難 (mMRC)」 「気道閉塞 (1秒率)」からなる簡略なADO指数を策定し、 この妥当性をSpanishコホートのデータを用いて検証した結果、 Spanishコホートにおける実際の死亡率とよくマッチした (p=0.98)¹⁾。
ADO指数自体は非常に簡潔で計算が容易であるものの、 あくまで予後の一つの評価指標であり、 必ずしも個々の患者の予後を正確に表現するわけではない。 加えて、ADO指数は疾患の進行や治療効果のモニタリングに用いるものではない。
🔢ADO指数 (COPDの生存期間予測)
🔢BODE指数 (COPDの生存期間予測)
🔢BAP-65スコア (増悪時の死亡予測)
🔢DECAFスコア (増悪時の死亡予測)
最終更新:2024年8月12日
監修医師:HOKUTO編集部医師
慢性閉塞性肺疾患 (COPD) 患者の予後評価を行うためのスコアである。 2009年、 BODE指数を較正・簡略化した新たな指標として、 Milo A Puhan氏らにより報告された¹⁾。 特にCOPDの症状が重度で、 予後を評価するべき状況にある患者に適用される。 主に専門的な医療施設だけでなく、 プライマリ・ケアの現場でも使用可能な点が特徴である。
Age (年齢)、 Dyspnoea (呼吸困難)、 airflow Obstruction (気道閉塞度) の3項目の合計点で、 その略称からADO指数と呼ばれる
2つのCOPD患者に対するコホート研究の結果をもとに、2009年に開発された¹⁾。
結果、 COPDの予後評価を補完する指標としてADO指数が有用であることが示された¹⁾。
点数が高いほど生命予後が悪かった。
2つのコホート試験の3年全原因死亡リスクとスコアから予測されたリスクを比較したところ、 これまで利用されてきた🔢BODE指数のキャリブレーションは不良で、 3年死亡リスクの相対的予測値はSwissコホートで36%有意に低く、Spanishコホートでは39%有意に高かった¹⁾。
次いで、Swissコホートのデータに基づき「年齢」「呼吸困難 (mMRC)」 「気道閉塞 (1秒率)」からなる簡略なADO指数を策定し、 この妥当性をSpanishコホートのデータを用いて検証した結果、 Spanishコホートにおける実際の死亡率とよくマッチした (p=0.98)¹⁾。
ADO指数自体は非常に簡潔で計算が容易であるものの、 あくまで予後の一つの評価指標であり、 必ずしも個々の患者の予後を正確に表現するわけではない。 加えて、ADO指数は疾患の進行や治療効果のモニタリングに用いるものではない。
🔢ADO指数 (COPDの生存期間予測)
🔢BODE指数 (COPDの生存期間予測)
🔢BAP-65スコア (増悪時の死亡予測)
🔢DECAFスコア (増悪時の死亡予測)
最終更新:2024年8月12日
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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