本研究では、ネットワーク薬理学と実験的研究を組み合わせて、骨粗鬆症治療における附子煎（FZD）の作用メカニズムを明らかにした。FZDの主要な生理活性成分としてカエンフェロール、β-シトステロール、スチグマステロール、フマリン、(+)-カテキンが特定され、これらが骨粗鬆症関連ターゲットと密接に関連していることが示された。また、NF-κB経路がFZDの作用と密接に関連していることが明らかになった。FZDは、in vivoとin vitroの実験で骨粗鬆症を改善し、破骨細胞の分化を抑制した。

本研究は、伝統的な漢方薬であるFZDの骨粗鬆症治療における効果とメカニズムを明らかにした。しかし、FZDの成分が多岐にわたり、それぞれの成分がどの程度の影響を及ぼしているのかは明らかになっていない。また、NF-κB経路の制御が主な作用メカニズムであるとされているが、他の可能性も排除できない。より詳細な解析が必要だ。