小児心臓疾患患者における体外心肺蘇生法（E-CPR）の転帰とICUの特性の関連を調査した。2010～2018年のVirtual Pediatric Systemデータベースから、E-CPRを用いて蘇生した18歳未満の心疾患患者671件を分析した。E-CPRイベントの大部分は混合ICUと許可病床数20床以上のICUで発生し、退院までの生存率は51％だった。ICUのタイプと生存率の関連は確認できなかったが、心臓外科患者と生存率の増加、定員20人以上のICUと生存率の低下の関連が見られた。

この研究は、小児心臓疾患患者におけるE-CPRの転帰とICUの特性の関連を評価したものだ。しかし、ICUのタイプと生存率の関連は確認できなかった。これは、ICUの設備やスタッフのスキル、患者の状態など、多くの要因が複雑に絡み合っているためだろう。今後は、より詳細な組織的要因の調査が必要となる。