本研究では、持続性歯根端炎（PAP）の病巣から様々なサイトカイン/ケモカインのレベルを測定し、健常骨サンプルと比較した。その結果、11種類のサイトカインが異なる発現を示し、特にIL-2、IL-6、IL-17E、IL-21、IL-27が疾患群と健常群との間の不一致を引き起こしていた。これらのマーカーは異なるT細胞集団の分化と関連している可能性が示され、関節リウマチを合併したPAP患者では、この関連を補強するマーカーレベルの上昇がみられた。

この研究は、PAPと関節リウマチの間に免疫応答の相互作用が存在する可能性を示唆している。しかし、サンプル数が少ないため、結果の一般化には注意が必要だ。さらなる大規模な研究が必要となる。