気管支拡張症の経済的負担についての系統的レビューを行った。2001年から2022年までの間に出版された論文を対象に、成人と小児の気管支拡張症の医療費と医療利用について調査した。成人患者の年間総医療費は3579～82,545米ドル、小児患者の年間総医療費は23,687米ドルであった。また、気管支拡張症の小児が年間12日学校を休んだという報告もあった。

このレビューは、気管支拡張症の経済的負担を明らかにした重要な研究である。しかし、小児についてのデータは1つの研究からのみであり、さらなる研究が必要だ。また、地域差や社会経済的な要素についての考察が不足している。