全身性エリテマトーデス（SLE）は、全身に影響を及ぼす自己免疫疾患で、治療が難しい。腸内細菌叢の調節は、免疫系の微調整や組織炎症の緩和に有望なアプローチとされる。本研究では、特定の菌株の投与が、サイトカインレベルを調節し、腸管バリアの完全性を回復させ、腸内細菌叢をリモデリングすることにより、抗炎症環境に寄与し、腎機能を改善することが示された。

本研究は、SLEの治療における新たなアプローチとして、腸内細菌叢の調節の可能性を示している。しかし、動物実験に基づく結果であり、人間への適用性や具体的な治療法の開発には、さらなる臨床研究が必要だ。