全身性エリテマトーデス（SLE）の新規治療標的であるB細胞刺激因子（BLYS）と増殖誘導リガンド（APRIL）を阻害するアタシセプトの薬物動態を、集団PKモデルを用いて解析した。健常ボランティアとSLE患者から得られたアタシセプトの血清濃度をモデル化し、体重とベースラインのBLyS濃度が統計学的に有意な共変量であることを明らかにした。しかし、これらの共変量がアタシセプト曝露に及ぼす影響は臨床的には重要ではないと考えられる。

本研究はアタシセプトの薬物動態を詳細に解析し、体重とベースラインのBLyS濃度が共変量であることを明らかにした。しかし、これらの共変量がアタシセプトの曝露に及ぼす影響は臨床的には重要ではないとの結論は、患者の個々の状況を考慮した個別化された治療戦略の策定には限定的な情報しか提供しない。