変形性膝関節症（KOA）の治療において、血小板リッチ血漿（PRP）の単回投与と複数回投与の有効性を比較するための系統的レビューとメタ分析。7件のランダム化比較試験（RCT）を対象に、単回投与PRP療法と3回投与PRP療法の効果を比較。結果として、12ヵ月後のVASスコアが3回投与PRP療法と比較して単回投与PRP療法で有意に良好であった。しかし、有害事象に関しては、2回投与および3回投与療法は1回投与療法と安全性に有意差はなかった。

本研究は、KOA治療におけるPRP療法の単回投与と複数回投与の有効性を比較するものである。7件のRCTを対象にした結果、単回投与PRP療法が3回投与PRP療法と比較して12ヵ月後のVASスコアが有意に良好であった。ただし、質の高い大規模なレベルI研究は少ないため、現在の最良のエビデンスに基づいても、PRPの2回または3回投与が1回投与と同程度に有効であることを確定的に言えない。今後の研究が必要である。