本研究では、GLP-1アナログが脂肪率分布に与える影響を調査した。無作為化ヒト試験を検索し、45件の研究がシステマティックレビューに含まれ、35件がメタアナリシスで使用された。結果として、GLP-1アナログは内臓脂肪組織（VAT）、皮下脂肪組織（SAT）、総脂肪組織（TAT）、肝臓脂肪組織（LAT）、心外脂肪組織（EAT）を減少させるが、ウエスト-ヒップ比には有意な影響を与えなかった。全体的なバイアスリスクは低かった。

GLP-1アナログは、脂肪組織の分布に対して有益な効果を示す。特に、病因となるVAT、EAT、LATを含むほとんどの研究対象の脂肪組織デポに影響を与え、代謝性疾患や肥満関連疾患と闘う上で重要な役割を果たす可能性がある。ただし、ウエスト-ヒップ比には有意な影響がないため、その点については注意が必要である。