腹側ヘルニア修復術後のドレーン使用と非使用を比較したシステマティックレビューとメタアナリシスの結果、ドレーン使用群は非使用群に比べて手術部位感染（SSI）の発生率が高く、手術時間も長かった。一方、創傷関連合併症全体、漿液腫形成、血腫発生、メッシュ除去、早期ヘルニア再発については両群間で有意差はなかった。これらの結果から、一次または切開腹腔ヘルニア修復術におけるドレーンのルーチン使用は推奨されない。

本研究は、腹側ヘルニア修復術後のドレーン使用についてのシステマティックレビューとメタアナリシスである。結果はドレーン使用がSSIの発生率を増加させ、手術時間を延長することを示している。しかし、創傷関連合併症全体については有意な差が見られなかった。これらの結果から、ドレーンのルーチン使用は推奨されないと結論付けられているが、さらなる大規模なランダム化比較試験が必要と考えられる。