肥満、高血圧、2型糖尿病、脂質異常症は生殖年齢の女性に多く、欧米では妊娠の30%以上の合併症原因となる。これらの心血管障害は、胚や胎児の心血管器官系の発達に影響を与える可能性がある。遺伝や社会人口統計学的要因、ライフスタイルの要因と共に、子孫の心血管疾患への感受性を高めるかもしれない。本総説では、妊娠前および妊娠中の母親の心血管障害が子孫の心血管発達、機能障害、疾患に及ぼす影響について論じる。

妊娠前・妊娠中の母親の心血管障害が子孫の心血管リスクに影響する可能性があることが示唆されている。遺伝や社会人口統計学的要因、ライフスタイルの要因も関与する可能性があるため、これらの要素を考慮した研究が今後の課題となるだろう。