副鼻腔腫瘍は稀で多様な病変で、悪性腫瘍が一般的である。予後が重大で、診断には生検が必要だ。本論文では、副鼻腔腫瘍の分類と、臨床的に重要な鼻・副鼻腔の腫瘍病変について、画像例と画像上の特徴を示す。予後を左右する画像的特徴はないが、放射線科医にとって、鑑別診断や早期診断、治療計画のための腫瘍のマッピングに役立つCTやMR画像所見についての知識が重要だ。

副鼻腔腫瘍の診断と治療には、画像診断の知識が重要であることが強調されている。しかし、画像的特徴が予後を左右しないとの視点は、画像診断だけでなく、病理診断の重要性を再認識させる。腫瘍の種類や性質を理解し、適切な治療計画を立てるためには、画像診断と病理診断の両方が必要だ。