米国で不安やうつ病の薬物療法が一般的だが、妊娠中の継続率は不明。大規模データベースを用いて、妊娠中の精神科治療の継続と予測因子を調査。対象の2,672,656人の女性のうち、3.1%が妊娠前に抗不安薬や抗うつ薬を処方。妊娠前に処方された女性の49.4%、26.1%、20.1%が第1、第2、第3妊娠期に処方を継続。中止率は薬剤により異なり、fluoxetineの16%からalprazolamの71%。白人女性や25歳以上の女性は継続傾向が強い。治療中止が母体の健康に影響する可能性。

妊娠中の精神科治療の継続率が低いことが示された。薬剤や患者の属性によって継続率に差がある。未治療や治療不足は母体に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な治療継続が重要である。