悪性高血圧の若年患者における腎硬化症の原因は十分に理解されていない。本研究では、悪性高血圧の初回エピソード後に腎生検を受けた若年患者の臨床的および予後的要因を調査した。114名の患者が登録され、そのうち77名（67％）は男性、平均年齢34歳、白人35％、アフリカ系34％であった。重度の腎硬化症の臨床診断が示唆された症例は52%に過ぎず、24%が原発性糸球体病であった。腎臓の予後と有意に関連し、末期腎不全を予測する独立した予後因子は、入院時の血清クレアチニンと腎線維症 > 30％であった。

本研究は、悪性高血圧の若年患者における腎硬化症の原因と予後因子を調査した。腎硬化症の病理組織学的特徴は、試験患者のわずか52%にしか単独で見つからなかったことから、腎生検が有益である可能性が示唆される。ただし、研究デザインがレトロスペクティブおよびプロスペクティブであるため、結果の一般化には注意が必要である。