前立腺がんは北米の男性で最も多く診断される非皮膚がんである。定位切除体照射(SABR)は新規の非侵襲的で高精度の外部照射療法(EBRT)技術であり、ブラキセラピーと同程度の生物学的有効量を安全に投与でき、副作用も同等かそれ以下である。SABRの有効性は、治療後2～3年の生検陽性率、10年以内の生化学的失敗率、転移の発生率など、ブラキセラピーと同様であると思われる。しかし、十分な検出力を持つ無作為化試験で有益性が確認されるまでは、標準治療とみなすことはできない。

SABRは前立腺がん治療において有望な技術であるが、まだ標準治療とはみなされていない。無作為化試験での有益性が確認されるまで、SABRの臨床試験に適格な前立腺がん患者を登録することが奨励されるべきである。