計算
概要
監修医師

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
90~2g8時間ごと
50~902g8~12時間ごと
10~502g12~24時間ごと
0~102g24時間ごと
血液透析
2g 24時間ごと (透析後に1g追加投与)
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2020
※日本の保険用量とは異なる
CrCl
--
ml/min
セフォタキシム
CTX (セフォタックス®)

ポイント

  • 第3世代セフェムとして、CTRXと共に使用頻度が高い抗菌薬の1つである.
  • CTRXと比較して、 半減期が短いため1日3回の投与が必要.
  • 髄液移行性が良好であり、 細菌性髄膜炎の治療に用いられるが保険用量の関係からCTRXが望ましい.

どんな細菌に効くの?

セフォタキシム
  • 第3世代セフェムのCTRXと同スペクトラム.
  • ❌緑膿菌・嫌気性菌には無効である
  • ❌セフェム系全般はMRSA・腸球菌・リステリアには無効である

日常臨床で使用する疾患例

  • 市中肺炎 (第一選択)|肺炎球菌に加え、 インフルエンザ桿菌やモラキセラもカバー.
  • 尿路感染症|E.coli、 Klebsiella、 Proteusは第2世代と同様にカバー.

臨床使用例

  • 1回 1-2g 8時間毎(1日3回)
  • 保険適応は4g/日までなので要注意

注意点

  • CTRXと異なり腎排泄であり、 腎機能に応じて投与量の調整が必要である.
  • AmpC過剰産生菌・ESBL産生菌に対しては、 ❌第3世代セフェム無効であるため要注意.
  • 淋菌治療CTRXは使用するが、 ❌CTXは使用しない.

参考商品名

最終更新:2024年3月25日
監修医師 : メイヨークリニック感染症科 松尾貴公

セフォタキシム
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧
セフォタキシム
セフォタキシム

セフォタキシム

CTX(セフォタックス®)
2021年11月19日更新

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
90~2g8時間ごと
50~902g8~12時間ごと
10~502g12~24時間ごと
0~102g24時間ごと
血液透析
2g 24時間ごと (透析後に1g追加投与)
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2020
※日本の保険用量とは異なる
CrCl
--
ml/min

概要

CTX (セフォタックス®)

ポイント

  • 第3世代セフェムとして、CTRXと共に使用頻度が高い抗菌薬の1つである.
  • CTRXと比較して、 半減期が短いため1日3回の投与が必要.
  • 髄液移行性が良好であり、 細菌性髄膜炎の治療に用いられるが保険用量の関係からCTRXが望ましい.

どんな細菌に効くの?

セフォタキシム
  • 第3世代セフェムのCTRXと同スペクトラム.
  • ❌緑膿菌・嫌気性菌には無効である
  • ❌セフェム系全般はMRSA・腸球菌・リステリアには無効である

日常臨床で使用する疾患例

  • 市中肺炎 (第一選択)|肺炎球菌に加え、 インフルエンザ桿菌やモラキセラもカバー.
  • 尿路感染症|E.coli、 Klebsiella、 Proteusは第2世代と同様にカバー.

臨床使用例

  • 1回 1-2g 8時間毎(1日3回)
  • 保険適応は4g/日までなので要注意

注意点

  • CTRXと異なり腎排泄であり、 腎機能に応じて投与量の調整が必要である.
  • AmpC過剰産生菌・ESBL産生菌に対しては、 ❌第3世代セフェム無効であるため要注意.
  • 淋菌治療CTRXは使用するが、 ❌CTXは使用しない.

参考商品名

最終更新:2024年3月25日
監修医師 : メイヨークリニック感染症科 松尾貴公

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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監修・協力医一覧
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抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。