概要
監修医師
LTV (プレバイミス®︎)

ポイント

- CMVのウイルス粒子形成に必要なDNAターミナーゼ複合体を阻害し、ウイルス増殖を抑える

- 同種造血幹細胞移植患者・固形臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染の再活性化予防の効果がある (※治療としては推奨されない)

どんなウイルスに効くの?

⭕ サイトメガロウイルス

※単純ヘルペスや帯状疱疹ウイルスなどの他のウイルスには活性を有しないことには注意が必要である

日常臨床で使用する疾患例

同種造血幹細胞移植におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制

移植当日~移植後28日目までを目安として投与を開始。 CMV感染症の発症リスクを考慮しながら、 移植後200日目までを目安とする

>>造血幹細胞移植後の経過日数を計算する

臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制 ※2024/5に追加承認

移植後早期より投与を開始。 CMV感染症の発症リスクを考慮しながら、 移植後200日目までを目安とすること。

>>臓器移植後の経過日数を計算する

臨床使用例

シクロスポリンと併用投与しない場合

- レテルモビル 480mg内服  1回1錠1日1回

- レテルモビル 480 mg静注 1日1回24時間ごと

シクロスポリンと併用投与する場合

- レテルモビル 240mg内服 1回1錠1日1回

- レテルモビル 240mg静注 1日1回24時間ごと

注意点

上記のように予防としては用いられるが、 治療としては同種造血幹細胞移植および臓器移植ともに未だ承認されていない。

単純ヘルペスや帯状疱疹ウイルスなどの他のウイルスには活性を有しないことには注意

※他のCMV治療薬ガンシクロビルやホスカルネットとの相違点

血液透析や腹膜透析患者でのデータは乏しい。 また、 相互作用には注意が必要である。

⚠次の薬剤を投与中の患者には使用しない
ピモジド、 エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、 ジヒドロエルゴタミン、 メチルエルゴメトリン、 エルゴメトリン

参考商品名

プレバイミス®錠240mg / 点滴静注240mg

最終更新:2024年6月5日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

レテルモビル
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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2024年06月05日更新

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- CMVのウイルス粒子形成に必要なDNAターミナーゼ複合体を阻害し、ウイルス増殖を抑える

- 同種造血幹細胞移植患者・固形臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染の再活性化予防の効果がある (※治療としては推奨されない)

どんなウイルスに効くの?

⭕ サイトメガロウイルス

※単純ヘルペスや帯状疱疹ウイルスなどの他のウイルスには活性を有しないことには注意が必要である

日常臨床で使用する疾患例

同種造血幹細胞移植におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制

移植当日~移植後28日目までを目安として投与を開始。 CMV感染症の発症リスクを考慮しながら、 移植後200日目までを目安とする

>>造血幹細胞移植後の経過日数を計算する

臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制 ※2024/5に追加承認

移植後早期より投与を開始。 CMV感染症の発症リスクを考慮しながら、 移植後200日目までを目安とすること。

>>臓器移植後の経過日数を計算する

臨床使用例

シクロスポリンと併用投与しない場合

- レテルモビル 480mg内服  1回1錠1日1回

- レテルモビル 480 mg静注 1日1回24時間ごと

シクロスポリンと併用投与する場合

- レテルモビル 240mg内服 1回1錠1日1回

- レテルモビル 240mg静注 1日1回24時間ごと

注意点

上記のように予防としては用いられるが、 治療としては同種造血幹細胞移植および臓器移植ともに未だ承認されていない。

単純ヘルペスや帯状疱疹ウイルスなどの他のウイルスには活性を有しないことには注意

※他のCMV治療薬ガンシクロビルやホスカルネットとの相違点

血液透析や腹膜透析患者でのデータは乏しい。 また、 相互作用には注意が必要である。

⚠次の薬剤を投与中の患者には使用しない
ピモジド、 エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、 ジヒドロエルゴタミン、 メチルエルゴメトリン、 エルゴメトリン

参考商品名

プレバイミス®錠240mg / 点滴静注240mg

最終更新:2024年6月5日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

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抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。