概要
監修医師
TZD|Tedizolid (シベクトロ®︎)

ポイント

リネゾリドに類似したスペクトラムや活性機序を有するオキサゾリジノン系抗菌薬の1つ

リネゾリドに続く第2のオキサゾリジノン系抗菌薬

MRSA活性を有し、 リネゾリドより血小板減少やセロトニン症候群のリスクが低いとされる

軟部組織感染症の適応を有し、 長期使用が検討される場合の代替薬として選択肢となり得る

どんな細菌に効くの?

テジゾリド

- テジゾリド感性のMRSA

- グラム陽性菌全般

- グラム陰性桿菌に対しては活性を有さない

- 嫌気性菌に対しては活性を有さない

日常臨床で使用する疾患例

MRSAによる皮膚・軟部組織感染症・外傷・熱傷・手術部位感染・慢性潰瘍など

[適応菌種] テジゾリドに感性のMRSA
[適応症] 深在性皮膚感染症、 慢性膿皮症、 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、 びらん・潰瘍の二次感染
シベクトロ® 添付文書 (2021年7月改訂 第1版)より引用

臨床使用例

- シベクトロ®200mg 経口 1日1回

- シベクトロ® 200mg 静注 1日1回

注射剤からテジゾリドリン酸エステルの投与を開始した患者において、 経口投与可能であると医師が判断した場合は、 同じ用量の錠剤に切り替えることができる。
シベクトロ® 添付文書 (2021年7月改訂 第1版)より引用

注意点

- 腎機能低下による用量調節が不要である

- 副作用の中では消化器症状の頻度が高い

- リネゾリド同様、セロトニン症候群に注意

  投与開始前にSSRIを含め併用薬を確認する

- リネゾリド同様、 長期使用で末梢神経障害・視神経障害・乳酸アシドーシスの報告があり注意

参考商品名

シベクトロ錠200mg

シベクトロ点滴静注用200mg

最終更新 : 2024年10月21日
メイヨークリニック感染症科 松尾貴公

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧

テジゾリド

TZD (シベクトロ®︎)
2024年10月21日更新

概要

TZD|Tedizolid (シベクトロ®︎)

ポイント

リネゾリドに類似したスペクトラムや活性機序を有するオキサゾリジノン系抗菌薬の1つ

リネゾリドに続く第2のオキサゾリジノン系抗菌薬

MRSA活性を有し、 リネゾリドより血小板減少やセロトニン症候群のリスクが低いとされる

軟部組織感染症の適応を有し、 長期使用が検討される場合の代替薬として選択肢となり得る

どんな細菌に効くの?

テジゾリド

- テジゾリド感性のMRSA

- グラム陽性菌全般

- グラム陰性桿菌に対しては活性を有さない

- 嫌気性菌に対しては活性を有さない

日常臨床で使用する疾患例

MRSAによる皮膚・軟部組織感染症・外傷・熱傷・手術部位感染・慢性潰瘍など

[適応菌種] テジゾリドに感性のMRSA
[適応症] 深在性皮膚感染症、 慢性膿皮症、 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、 びらん・潰瘍の二次感染
シベクトロ® 添付文書 (2021年7月改訂 第1版)より引用

臨床使用例

- シベクトロ®200mg 経口 1日1回

- シベクトロ® 200mg 静注 1日1回

注射剤からテジゾリドリン酸エステルの投与を開始した患者において、 経口投与可能であると医師が判断した場合は、 同じ用量の錠剤に切り替えることができる。
シベクトロ® 添付文書 (2021年7月改訂 第1版)より引用

注意点

- 腎機能低下による用量調節が不要である

- 副作用の中では消化器症状の頻度が高い

- リネゾリド同様、セロトニン症候群に注意

  投与開始前にSSRIを含め併用薬を確認する

- リネゾリド同様、 長期使用で末梢神経障害・視神経障害・乳酸アシドーシスの報告があり注意

参考商品名

シベクトロ錠200mg

シベクトロ点滴静注用200mg

最終更新 : 2024年10月21日
メイヨークリニック感染症科 松尾貴公

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師

各領域の第一線の専門医が複数在籍

最新トピックに関する独自記事を配信中

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。