概要
監修医師
ISCZ (クレセンバ®︎)

ポイント

  • イサブコナゾールは、 アスペルギルスと共にムーコルに対しても活性を有する
  • 経口、 注射製剤の両方が利用可能である
生物学的利用率 (バイオアベイラビリティ) が同等
  • 腎機能による用量調整は不要である
  • 血中薬物濃度モニタリング(TDM) が不要である
  • 他の糸状菌活性を持つトリアゾール系 (ポサコナゾール・ボリコナゾール : QTc延長) とは対称的にQTc短縮が知られている

日常臨床で使用する真菌と疾患例

  • アスペルギルス症
侵襲性アスペルギルス症、 慢性進行性肺アスペルギルス症、 単純性肺アスペルギローマ
  • ムーコル症
  • クリプトコックス症 ※代替薬として
肺クリプトコックス症、 播種性クリプトコックス症 (クリプトコックス脳髄膜炎を含む)

※効能又は効果に関連する注意
本剤を投与する前に、 原因真菌を分離及び同定するための真菌培養、 病理組織学的検査等の他の検査のための試料を採取すること。 培養等の検査の結果が得られる前に薬物療法を開始する場合でも、 検査の結果が明らかになった時点でそれに応じた抗真菌剤による治療を再検討すること。

臨床使用例

注射製剤

1回200mgを約8時間おきに6回、 1時間以上かけて点滴静注する。 6回目投与の12~24時間経過後、 イサブコナゾールとして1回200mgを1日1回、 1時間以上かけて点滴静注する。

添付文書 : クレセンバ点滴静注用200mg (2023年4月改訂)

カプセル製剤

1回200mgを約8時間おきに6回経口投与する。 6回目投与の12~24時間経過後、 イサブコナゾールとして1回200mgを1日1回経口投与する。

添付文書 : クレセンバカプセル100mg (2023年4月改訂)

注意点

薬物相互作用には注意が必要

併用禁忌薬や注意薬は下記のとおりである。

併用禁忌薬 リトナビル、 コビシスタット含有製剤、 イトラコナゾール、 ボリコナゾール、 クラリスロマイシン、 リファンピシン、 リファブチン、 カルバマゼピン、 フェノバルビタール、 セイヨウオトギリソウ (St.John's Wort、 セント・ジョーンズ・ワート) 含有食品、 フェニトイン、 ホスフェニトインナトリウム水和物、 ロミタピドメシル酸塩
併用注意薬 タクロリムス、 シロリムス、 シクロスポリン、 ミダゾラム、 フェンタニル、 ベネトクラクス、 メチルプレドニゾロン、 デキサメタゾン、 シンバスタチン、 アムロジピン等

QT短縮症候群への対応

先天性QT短縮症候群の患者は有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する

QT間隔が短縮するおそれがある

その他

  • カプセル剤は食事に関係なく服薬可能
  • 注射は末梢からの投与も可能
  • β-シクロデキストリンナトリウムを添加剤として含有していないことから、 腎機能障害のある患者への投与制限がない
  • 他のアゾール系抗真菌薬と比較し、有害事象 (肝障害・視覚障害など) が比較的少ない

参考商品名

- クレセンバ点滴静注用200mg

- クレセンバカプセル100mg

最終更新 : 2024年7月5日
監修医師 : 聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

イサブコナゾール
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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2024年07月05日更新

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ポイント

  • イサブコナゾールは、 アスペルギルスと共にムーコルに対しても活性を有する
  • 経口、 注射製剤の両方が利用可能である
生物学的利用率 (バイオアベイラビリティ) が同等
  • 腎機能による用量調整は不要である
  • 血中薬物濃度モニタリング(TDM) が不要である
  • 他の糸状菌活性を持つトリアゾール系 (ポサコナゾール・ボリコナゾール : QTc延長) とは対称的にQTc短縮が知られている

日常臨床で使用する真菌と疾患例

  • アスペルギルス症
侵襲性アスペルギルス症、 慢性進行性肺アスペルギルス症、 単純性肺アスペルギローマ
  • ムーコル症
  • クリプトコックス症 ※代替薬として
肺クリプトコックス症、 播種性クリプトコックス症 (クリプトコックス脳髄膜炎を含む)

※効能又は効果に関連する注意
本剤を投与する前に、 原因真菌を分離及び同定するための真菌培養、 病理組織学的検査等の他の検査のための試料を採取すること。 培養等の検査の結果が得られる前に薬物療法を開始する場合でも、 検査の結果が明らかになった時点でそれに応じた抗真菌剤による治療を再検討すること。

臨床使用例

注射製剤

1回200mgを約8時間おきに6回、 1時間以上かけて点滴静注する。 6回目投与の12~24時間経過後、 イサブコナゾールとして1回200mgを1日1回、 1時間以上かけて点滴静注する。

添付文書 : クレセンバ点滴静注用200mg (2023年4月改訂)

カプセル製剤

1回200mgを約8時間おきに6回経口投与する。 6回目投与の12~24時間経過後、 イサブコナゾールとして1回200mgを1日1回経口投与する。

添付文書 : クレセンバカプセル100mg (2023年4月改訂)

注意点

薬物相互作用には注意が必要

併用禁忌薬や注意薬は下記のとおりである。

併用禁忌薬 リトナビル、 コビシスタット含有製剤、 イトラコナゾール、 ボリコナゾール、 クラリスロマイシン、 リファンピシン、 リファブチン、 カルバマゼピン、 フェノバルビタール、 セイヨウオトギリソウ (St.John's Wort、 セント・ジョーンズ・ワート) 含有食品、 フェニトイン、 ホスフェニトインナトリウム水和物、 ロミタピドメシル酸塩
併用注意薬 タクロリムス、 シロリムス、 シクロスポリン、 ミダゾラム、 フェンタニル、 ベネトクラクス、 メチルプレドニゾロン、 デキサメタゾン、 シンバスタチン、 アムロジピン等

QT短縮症候群への対応

先天性QT短縮症候群の患者は有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する

QT間隔が短縮するおそれがある

その他

  • カプセル剤は食事に関係なく服薬可能
  • 注射は末梢からの投与も可能
  • β-シクロデキストリンナトリウムを添加剤として含有していないことから、 腎機能障害のある患者への投与制限がない
  • 他のアゾール系抗真菌薬と比較し、有害事象 (肝障害・視覚障害など) が比較的少ない

参考商品名

- クレセンバ点滴静注用200mg

- クレセンバカプセル100mg

最終更新 : 2024年7月5日
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抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。