計算
概要
監修医師

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
30~1~2g12時間毎
15~301g12時間毎
0~15500mg12時間毎
血液透析
記載なし (基本的には減量不要)
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2020
CrCl
--
ml/min
スルバクタム・セフォペラゾン
SBT/CPZ (スルペラゾン、ワイスタール®など)

ポイント

  • 緑膿菌に対してカバーを有するセフェム系のセフォペラゾンに、 βラクタマーゼ阻害薬であるスルバクタムが配合されている.
  • 胆汁中に高濃度に排泄され、 胆道感染症に対してよく使用される

どんな細菌に効くの?

スルバクタム・セフォペラゾン
  • 緑膿菌を含むGNRに活性を有する
  • Bacteroidesを含む嫌気性菌に活性を有する

日常臨床で使用する疾患例

  • 緑膿菌を含むGNRを念頭においた腹腔内感染症 (胆嚢炎•胆管炎) に対する選択薬の1つ

臨床使用例

  • 1回 0.5-1g 8-12時間毎(1日2-3回)
  • 重症感染症に対しては、1日4gまで増量可能

注意点

  • 胆道感染に対して使用されることが多いが、 胆汁移行性はABPC/SBTも良好.
  • スルペラゾン1gのうちセフォペラゾンは500mgしか含んでおらず、 実際に高濃度移行しているかは不明 (胆管炎の治療は閉塞解除が最優先).

参考商品名

最終更新:2024年3月25日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

スルバクタム・セフォペラゾン
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
スルバクタム・セフォペラゾン
スルバクタム・セフォペラゾン

スルバクタム・セフォペラゾン

SBT/CPZ (スルペラゾン、ワイスタール®)
2022年01月04日更新

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
30~1~2g12時間毎
15~301g12時間毎
0~15500mg12時間毎
血液透析
記載なし (基本的には減量不要)
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2020
CrCl
--
ml/min

概要

SBT/CPZ (スルペラゾン、ワイスタール®など)

ポイント

  • 緑膿菌に対してカバーを有するセフェム系のセフォペラゾンに、 βラクタマーゼ阻害薬であるスルバクタムが配合されている.
  • 胆汁中に高濃度に排泄され、 胆道感染症に対してよく使用される

どんな細菌に効くの?

スルバクタム・セフォペラゾン
  • 緑膿菌を含むGNRに活性を有する
  • Bacteroidesを含む嫌気性菌に活性を有する

日常臨床で使用する疾患例

  • 緑膿菌を含むGNRを念頭においた腹腔内感染症 (胆嚢炎•胆管炎) に対する選択薬の1つ

臨床使用例

  • 1回 0.5-1g 8-12時間毎(1日2-3回)
  • 重症感染症に対しては、1日4gまで増量可能

注意点

  • 胆道感染に対して使用されることが多いが、 胆汁移行性はABPC/SBTも良好.
  • スルペラゾン1gのうちセフォペラゾンは500mgしか含んでおらず、 実際に高濃度移行しているかは不明 (胆管炎の治療は閉塞解除が最優先).

参考商品名

最終更新:2024年3月25日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師

各領域の第一線の専門医が複数在籍

最新トピックに関する独自記事を配信中

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。