計算
概要
監修医師

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
60~1~2g8~12時間ごと
30~601~2g12~24時間ごと
11~300.5~2g24時間ごと
0~110.25~1g24時間ごと
血液透析
初回1g、その後0.5~1gを24時間ごと透析後
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2021 (セフェピムの項のうち、通常用量~高用量)
CrCl
--
ml/min
CFPM (セフェピム®など)

ポイント

  • 緑膿菌に対する活性を有する広域スペクトラムの抗菌薬.
  • 第4世代セフェムであり第1世代+第3世代セフェム (緑膿菌) のイメージ.
  • CTRXと同様に髄液移行性を有するため、 髄膜炎に用いることができる.

どんな細菌に効くの?

セフェピム
  • 緑膿菌を含めたブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌に対して幅広くカバーすることができるため、院内関連感染で頻繁に用いられる.
  • 腸内細菌に対しても効果を期待できる.
  • 黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などのグラム陽性球菌に対しても活性を有する.
  • AmpC過剰産生菌(Entrobacter, Citrobacterなど)に対しての第一選択薬.
  • ✖️ ESBL産生菌や嫌気性菌には無効である.

日常臨床で使用する疾患例

  • 緑膿菌による肺炎、 UTI、 カテーテル関連血流感染症などに対しての第一選択薬.
  • 発熱性好中球減少症に対しての第一選択薬.
  • 院内関連髄膜炎に対しての第一選択薬.

臨床使用例

  • 1回 1-2g 8時間毎(1日3回)
  • 髄膜炎の場合は2gを使用

注意点

セフェピム脳症のリスク

  • 腎機能障害があるとセフェピム脳症のリスクであるため注意を要する.
  • 中止すると改善する.
  • 脳波で3相波を確認する.

参考商品名

最終更新:2024年3月25日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧

セフェピム

CFPM(セフェピム®)
2022年02月21日更新

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
60~1~2g8~12時間ごと
30~601~2g12~24時間ごと
11~300.5~2g24時間ごと
0~110.25~1g24時間ごと
血液透析
初回1g、その後0.5~1gを24時間ごと透析後
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2021 (セフェピムの項のうち、通常用量~高用量)
CrCl
--
ml/min

概要

CFPM (セフェピム®など)

ポイント

  • 緑膿菌に対する活性を有する広域スペクトラムの抗菌薬.
  • 第4世代セフェムであり第1世代+第3世代セフェム (緑膿菌) のイメージ.
  • CTRXと同様に髄液移行性を有するため、 髄膜炎に用いることができる.

どんな細菌に効くの?

セフェピム
  • 緑膿菌を含めたブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌に対して幅広くカバーすることができるため、院内関連感染で頻繁に用いられる.
  • 腸内細菌に対しても効果を期待できる.
  • 黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などのグラム陽性球菌に対しても活性を有する.
  • AmpC過剰産生菌(Entrobacter, Citrobacterなど)に対しての第一選択薬.
  • ✖️ ESBL産生菌や嫌気性菌には無効である.

日常臨床で使用する疾患例

  • 緑膿菌による肺炎、 UTI、 カテーテル関連血流感染症などに対しての第一選択薬.
  • 発熱性好中球減少症に対しての第一選択薬.
  • 院内関連髄膜炎に対しての第一選択薬.

臨床使用例

  • 1回 1-2g 8時間毎(1日3回)
  • 髄膜炎の場合は2gを使用

注意点

セフェピム脳症のリスク

  • 腎機能障害があるとセフェピム脳症のリスクであるため注意を要する.
  • 中止すると改善する.
  • 脳波で3相波を確認する.

参考商品名

最終更新:2024年3月25日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。