概要
監修医師
STFX (グレースビット®︎)

ポイント

  • 新しい世代のキノロンとして日本で開発された抗菌薬の1つ
  • 多少の嫌気性菌のスペクトラムを有したが緑膿菌に対する活性は少ない
  • ほかのニューキノロン系抗菌薬と同様、 細菌のDNA複製に必須であるDNAジャイレースおよびトポイソメラーゼIVを阻害し殺菌的に作用
  • 難治性尿道炎に対する代替選択薬の1つ
  • 他のキノロンと同様に乱用には十分に注意が必要である

どんな細菌に効くの?

シタフロキサシン
  • 肺炎球菌・連鎖球菌などのグラム陽性球菌を中心に活性を有する
  • MRSAには活性を有さない
  • マイコプラズマ・クラミジアなどの細胞内寄生菌に活性を有する
  • Peptostreptococcus、 Fusobacterium、 Prevotellaなどの口腔内嫌気性菌にも活性を有するが、 耐性のものもあるため要注意

日常臨床で使用する疾患例

  • 中耳炎・副鼻腔炎・歯周炎・肺炎・気管支炎などの選択肢として用いられることがある
  • 難治性尿道炎の治療の選択肢として用いられることがある (特にMycoplasma genitariumの代替選択肢として)

臨床使用例

 1回 50 mg 12時間毎 (1日2回) 経口のみ

 または1回100 mg 1日1回

 ※ 効果不十分な症例には1回100mgを1日2回投与

使用上の注意点

  • 他のキノロンと同様に、 アルミニウム、 マグネシウム、 カルシウム、 鉄剤などを併用する場合には2時間以上空けて投与する
  • 妊婦・小児には投与しない
  • QTc延長の副作用には注意を要する
  • 他のキノロンと同様に耐性菌の発現を防ぐために、 感受性に基づき必要最小限の期間の投与にとどめ乱用には注意する

参考商品名

最終更新 : 2024年11月25日
監修 : メイヨークリニック感染症科 松尾貴公

シタフロキサシン
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧
シタフロキサシン
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STFX (グレースビット®︎)
2024年11月25日更新

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ポイント

  • 新しい世代のキノロンとして日本で開発された抗菌薬の1つ
  • 多少の嫌気性菌のスペクトラムを有したが緑膿菌に対する活性は少ない
  • ほかのニューキノロン系抗菌薬と同様、 細菌のDNA複製に必須であるDNAジャイレースおよびトポイソメラーゼIVを阻害し殺菌的に作用
  • 難治性尿道炎に対する代替選択薬の1つ
  • 他のキノロンと同様に乱用には十分に注意が必要である

どんな細菌に効くの?

シタフロキサシン
  • 肺炎球菌・連鎖球菌などのグラム陽性球菌を中心に活性を有する
  • MRSAには活性を有さない
  • マイコプラズマ・クラミジアなどの細胞内寄生菌に活性を有する
  • Peptostreptococcus、 Fusobacterium、 Prevotellaなどの口腔内嫌気性菌にも活性を有するが、 耐性のものもあるため要注意

日常臨床で使用する疾患例

  • 中耳炎・副鼻腔炎・歯周炎・肺炎・気管支炎などの選択肢として用いられることがある
  • 難治性尿道炎の治療の選択肢として用いられることがある (特にMycoplasma genitariumの代替選択肢として)

臨床使用例

 1回 50 mg 12時間毎 (1日2回) 経口のみ

 または1回100 mg 1日1回

 ※ 効果不十分な症例には1回100mgを1日2回投与

使用上の注意点

  • 他のキノロンと同様に、 アルミニウム、 マグネシウム、 カルシウム、 鉄剤などを併用する場合には2時間以上空けて投与する
  • 妊婦・小児には投与しない
  • QTc延長の副作用には注意を要する
  • 他のキノロンと同様に耐性菌の発現を防ぐために、 感受性に基づき必要最小限の期間の投与にとどめ乱用には注意する

参考商品名

最終更新 : 2024年11月25日
監修 : メイヨークリニック感染症科 松尾貴公

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。