GCV ホスカルネット (ホスカビル®︎)
⭕ サイトメガロウイルス (CMV)
⭕ ヒトヘルペスウイルス6 (HHV-6)
本邦の添付文書においては、 適応により用法・用量が異なる (末尾参照) が、 実際には90 mg/kg IV 12時間ごと、 または60mg/kg IV 8時間ごとで投与することが多い。
導入療法 : 90mg/kg (2時間以上かけて) IV 12時間ごと、 または60mg/kg (1時間以上かけて) IV 8時間ごとに2~3週間
維持療法 : 90–120mg/kg (2時間以上かけて) IV 24時間ごと
※CrCl (CrCl) に基づいて用量調整が必要
最終更新 : 2024年10月21日
メイヨークリニック感染症科 松尾貴公
後天性免疫不全症候群 (エイズ) 患者におけるサイトメガロウイルス網膜炎、 造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス感染症
初期療法 : 通常、 ホスカルネットナトリウム水和物として1回体重1kgあたり60mgを、 1時間以上かけて8時間ごとに1日3回、 又は1回体重1kgあたり90mgを、 2時間以上かけて12時間ごとに1日2回、 それぞれ点滴静注する。 なお、 初期療法は2~3週間以上行う。
維持療法 : 初期療法に続く維持療法には、 通常、 ホスカルネットナトリウム水和物として1回体重1kgあたり90~120mgを2時間以上かけて1日1回点滴静注する。
維持療法中に再発が認められた場合は、 初期療法の用法・用量により再投与することができる。
造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス血症
初期療法 : 通常、 ホスカルネットナトリウム水和物として1回体重1kgあたり60mgを、 1時間以上かけて12時間ごとに1日2回点滴静注する。 初期療法は1~2週間以上行う。
維持療法 : 通常、 ホスカルネットナトリウム水和物として1回体重1kgあたり90~120mgを2時間以上かけて1日1回点滴静注する。
維持療法中に再発が認められた場合は、 初期療法の用法・用量により再投与することができる。
造血幹細胞移植後のヒトヘルペスウイルス6脳炎
通常、 ホスカルネットナトリウム水和物として1回体重1kgあたり60mgを、 1時間以上かけて8時間ごとに1日3回点滴静注する。
なお、 本剤による腎障害を軽減するため、 本剤による治療中には水分補給を十分に行い、 利尿を確保すること。
腎機能に応じた1回投与量調節ガイド
❶ 後天性免疫不全症候群 (エイズ) 患者におけるサイトメガロウイルス網膜炎、 造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス感染症
■初期療法
a. CrCl>1.4mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日;点滴時間1時間以上の場合1日3回 (8時間毎) 1回投与量60mg/kg、 点滴時間2時間以上の場合1日2回 (12時間毎) 1回投与量90mg/kg。
b. 1.4mL/分/kg≧CrCl>1mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日;点滴時間1時間以上の場合1日3回 (8時間毎) 1回投与量45mg/kg、 点滴時間2時間以上の場合1日2回 (12時間毎) 1回投与量70mg/kg。
c. 1mL/分/kg≧CrCl>0.8mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日;点滴時間1時間以上の場合1日3回 (8時間毎) 1回投与量35mg/kg、 点滴時間2時間以上の場合1日2回 (12時間毎) 1回投与量50mg/kg。
d. 0.8mL/分/kg≧CrCl>0.6mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日;点滴時間1時間以上の場合1日2回 (12時間毎) 1回投与量40mg/kg、 点滴時間2時間以上の場合1日1回 (24時間毎) 1回投与量80mg/kg。
e. 0.6mL/分/kg≧CrCl>0.5mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日;点滴時間1時間以上の場合1日2回 (12時間毎) 1回投与量30mg/kg、 点滴時間2時間以上の場合1日1回 (24時間毎) 1回投与量60mg/kg。
f. 0.5mL/分/kg≧CrCl≧0.4mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日;点滴時間1時間以上の場合1日2回 (12時間毎) 1回投与量25mg/kg、 点滴時間2時間以上の場合1日1回 (24時間毎) 1回投与量50mg/kg。
g. 0.4mL/分/kg>CrCl : 投与しないこと。
■維持療法 :
a. CrCl>1.4mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量90mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量120mg/kg。
b. 1.4mL/分/kg≧CrCl>1mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量70mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量90mg/kg。
c. 1mL/分/kg≧CrCl>0.8mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量50mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量65mg/kg。
d. 0.8mL/分/kg≧CrCl>0.6mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量80mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量105mg/kg。
e. 0.6mL/分/kg≧CrCl>0.5mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量60mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量80mg/kg。
f. 0.5mL/分/kg≧CrCl≧0.4mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量50mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量65mg/kg。
g. 0.4mL/分/kg>CrCl : 投与しないこと。
❷造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス血症
■初期療法
a. CrCl>1.4mL/分/kg : 通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日2回 (12時間毎) 1回投与量60mg/kg。
b. 1.4mL/分/kg≧CrCl>1mL/分/kg : 通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日2回 (12時間毎) 1回投与量45mg/kg。
c. 1mL/分/kg≧CrCl>0.8mL/分/kg : 通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日2回 (12時間毎) 1回投与量35mg/kg。
d. 0.8mL/分/kg≧CrCl>0.6mL/分/kg : 通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日2回 (12時間毎) 1回投与量25mg/kg。
e. 0.6mL/分/kg≧CrCl>0.5mL/分/kg : 通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日2回 (12時間毎) 1回投与量20mg/kg。
f. 0.5mL/分/kg≧CrCl≧0.4mL/分/kg : 通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日2回 (12時間毎) 1回投与量15mg/kg。
g. 0.4mL/分/kg>CrCl : 投与しないこと。
■維持療法
a. CrCl>1.4mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量90mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量120mg/kg。
b. 1.4mL/分/kg≧CrCl>1mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量70mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量90mg/kg。
c. 1mL/分/kg≧CrCl>0.8mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量50mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量65mg/kg。
d. 0.8mL/分/kg≧CrCl>0.6mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量80mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量105mg/kg。
e. 0.6mL/分/kg≧CrCl>0.5mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量60mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量80mg/kg。
f. 0.5mL/分/kg≧CrCl≧0.4mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量50mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量65mg/kg。
g. 0.4mL/分/kg>CrCl : 投与しないこと。
❸造血幹細胞移植後のヒトヘルペスウイルス6脳炎
@. CrCl>1.4mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日3回 (8時間毎) 1回投与量60mg/kg。
A. 1.4mL/分/kg≧CrCl>1mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日3回 (8時間毎) 1回投与量45mg/kg。
B. 1mL/分/kg≧CrCl>0.8mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日3回 (8時間毎) 1回投与量35mg/kg。
C. 0.8mL/分/kg≧CrCl>0.6mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日3回 (8時間毎) 1回投与量25mg/kg。
D. 0.6mL/分/kg≧CrCl>0.5mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日3回 (8時間毎) 1回投与量20mg/kg。
E. 0.5mL/分/kg≧CrCl≧0.4mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日3回 (8時間毎) 1回投与量15mg/kg。
F. 0.4mL/分/kg>CrCl : 投与しないこと。
本用量調節ガイドを使用するには、 CrCl実測値 (mL/分) を体重 (kg) で除すか、 血清クレアチニン値 (mg/100mL) を用いて次記の計算式により、 推定CrCl値を求める。 ただし、 あくまでも推定値であるので、 重症の腎障害症例においては必ずCrClを測定すること。
[CrCl計算式]
(男性) CrCl (mL/分/kg) = (140-年齢) ÷ (72×血清クレアチニン [mg/100mL] )。
(女性) CrCl (mL/分/kg) = (140-年齢) ×0.85÷ (72×血清クレアチニン [mg/100mL] )。
GCV ホスカルネット (ホスカビル®︎)
⭕ サイトメガロウイルス (CMV)
⭕ ヒトヘルペスウイルス6 (HHV-6)
本邦の添付文書においては、 適応により用法・用量が異なる (末尾参照) が、 実際には90 mg/kg IV 12時間ごと、 または60mg/kg IV 8時間ごとで投与することが多い。
導入療法 : 90mg/kg (2時間以上かけて) IV 12時間ごと、 または60mg/kg (1時間以上かけて) IV 8時間ごとに2~3週間
維持療法 : 90–120mg/kg (2時間以上かけて) IV 24時間ごと
※CrCl (CrCl) に基づいて用量調整が必要
最終更新 : 2024年10月21日
メイヨークリニック感染症科 松尾貴公
後天性免疫不全症候群 (エイズ) 患者におけるサイトメガロウイルス網膜炎、 造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス感染症
初期療法 : 通常、 ホスカルネットナトリウム水和物として1回体重1kgあたり60mgを、 1時間以上かけて8時間ごとに1日3回、 又は1回体重1kgあたり90mgを、 2時間以上かけて12時間ごとに1日2回、 それぞれ点滴静注する。 なお、 初期療法は2~3週間以上行う。
維持療法 : 初期療法に続く維持療法には、 通常、 ホスカルネットナトリウム水和物として1回体重1kgあたり90~120mgを2時間以上かけて1日1回点滴静注する。
維持療法中に再発が認められた場合は、 初期療法の用法・用量により再投与することができる。
造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス血症
初期療法 : 通常、 ホスカルネットナトリウム水和物として1回体重1kgあたり60mgを、 1時間以上かけて12時間ごとに1日2回点滴静注する。 初期療法は1~2週間以上行う。
維持療法 : 通常、 ホスカルネットナトリウム水和物として1回体重1kgあたり90~120mgを2時間以上かけて1日1回点滴静注する。
維持療法中に再発が認められた場合は、 初期療法の用法・用量により再投与することができる。
造血幹細胞移植後のヒトヘルペスウイルス6脳炎
通常、 ホスカルネットナトリウム水和物として1回体重1kgあたり60mgを、 1時間以上かけて8時間ごとに1日3回点滴静注する。
なお、 本剤による腎障害を軽減するため、 本剤による治療中には水分補給を十分に行い、 利尿を確保すること。
腎機能に応じた1回投与量調節ガイド
❶ 後天性免疫不全症候群 (エイズ) 患者におけるサイトメガロウイルス網膜炎、 造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス感染症
■初期療法
a. CrCl>1.4mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日;点滴時間1時間以上の場合1日3回 (8時間毎) 1回投与量60mg/kg、 点滴時間2時間以上の場合1日2回 (12時間毎) 1回投与量90mg/kg。
b. 1.4mL/分/kg≧CrCl>1mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日;点滴時間1時間以上の場合1日3回 (8時間毎) 1回投与量45mg/kg、 点滴時間2時間以上の場合1日2回 (12時間毎) 1回投与量70mg/kg。
c. 1mL/分/kg≧CrCl>0.8mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日;点滴時間1時間以上の場合1日3回 (8時間毎) 1回投与量35mg/kg、 点滴時間2時間以上の場合1日2回 (12時間毎) 1回投与量50mg/kg。
d. 0.8mL/分/kg≧CrCl>0.6mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日;点滴時間1時間以上の場合1日2回 (12時間毎) 1回投与量40mg/kg、 点滴時間2時間以上の場合1日1回 (24時間毎) 1回投与量80mg/kg。
e. 0.6mL/分/kg≧CrCl>0.5mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日;点滴時間1時間以上の場合1日2回 (12時間毎) 1回投与量30mg/kg、 点滴時間2時間以上の場合1日1回 (24時間毎) 1回投与量60mg/kg。
f. 0.5mL/分/kg≧CrCl≧0.4mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日;点滴時間1時間以上の場合1日2回 (12時間毎) 1回投与量25mg/kg、 点滴時間2時間以上の場合1日1回 (24時間毎) 1回投与量50mg/kg。
g. 0.4mL/分/kg>CrCl : 投与しないこと。
■維持療法 :
a. CrCl>1.4mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量90mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量120mg/kg。
b. 1.4mL/分/kg≧CrCl>1mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量70mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量90mg/kg。
c. 1mL/分/kg≧CrCl>0.8mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量50mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量65mg/kg。
d. 0.8mL/分/kg≧CrCl>0.6mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量80mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量105mg/kg。
e. 0.6mL/分/kg≧CrCl>0.5mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量60mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量80mg/kg。
f. 0.5mL/分/kg≧CrCl≧0.4mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量50mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量65mg/kg。
g. 0.4mL/分/kg>CrCl : 投与しないこと。
❷造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス血症
■初期療法
a. CrCl>1.4mL/分/kg : 通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日2回 (12時間毎) 1回投与量60mg/kg。
b. 1.4mL/分/kg≧CrCl>1mL/分/kg : 通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日2回 (12時間毎) 1回投与量45mg/kg。
c. 1mL/分/kg≧CrCl>0.8mL/分/kg : 通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日2回 (12時間毎) 1回投与量35mg/kg。
d. 0.8mL/分/kg≧CrCl>0.6mL/分/kg : 通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日2回 (12時間毎) 1回投与量25mg/kg。
e. 0.6mL/分/kg≧CrCl>0.5mL/分/kg : 通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日2回 (12時間毎) 1回投与量20mg/kg。
f. 0.5mL/分/kg≧CrCl≧0.4mL/分/kg : 通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日2回 (12時間毎) 1回投与量15mg/kg。
g. 0.4mL/分/kg>CrCl : 投与しないこと。
■維持療法
a. CrCl>1.4mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量90mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量120mg/kg。
b. 1.4mL/分/kg≧CrCl>1mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量70mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量90mg/kg。
c. 1mL/分/kg≧CrCl>0.8mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量50mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 1日1回 (24時間毎) 1回投与量65mg/kg。
d. 0.8mL/分/kg≧CrCl>0.6mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量80mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量105mg/kg。
e. 0.6mL/分/kg≧CrCl>0.5mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量60mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量80mg/kg。
f. 0.5mL/分/kg≧CrCl≧0.4mL/分/kg : 通常投与量90mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量50mg/kg;通常投与量120mg/kg/日、 点滴時間2時間以上、 2日に1回 (48時間毎) 1回投与量65mg/kg。
g. 0.4mL/分/kg>CrCl : 投与しないこと。
❸造血幹細胞移植後のヒトヘルペスウイルス6脳炎
@. CrCl>1.4mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日3回 (8時間毎) 1回投与量60mg/kg。
A. 1.4mL/分/kg≧CrCl>1mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日3回 (8時間毎) 1回投与量45mg/kg。
B. 1mL/分/kg≧CrCl>0.8mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日3回 (8時間毎) 1回投与量35mg/kg。
C. 0.8mL/分/kg≧CrCl>0.6mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日3回 (8時間毎) 1回投与量25mg/kg。
D. 0.6mL/分/kg≧CrCl>0.5mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日3回 (8時間毎) 1回投与量20mg/kg。
E. 0.5mL/分/kg≧CrCl≧0.4mL/分/kg : 通常投与量180mg/kg/日、 点滴時間1時間以上、 1日3回 (8時間毎) 1回投与量15mg/kg。
F. 0.4mL/分/kg>CrCl : 投与しないこと。
本用量調節ガイドを使用するには、 CrCl実測値 (mL/分) を体重 (kg) で除すか、 血清クレアチニン値 (mg/100mL) を用いて次記の計算式により、 推定CrCl値を求める。 ただし、 あくまでも推定値であるので、 重症の腎障害症例においては必ずCrClを測定すること。
[CrCl計算式]
(男性) CrCl (mL/分/kg) = (140-年齢) ÷ (72×血清クレアチニン [mg/100mL] )。
(女性) CrCl (mL/分/kg) = (140-年齢) ×0.85÷ (72×血清クレアチニン [mg/100mL] )。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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・編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師
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抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。
※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。