計算
概要
監修医師

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
50~1000mg8時間ごと
10~501000mg12~24時間ごと
0~10500mg24時間ごと
血液透析
500mg 24時間ごと(透析日は透析後投与)
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2020|帯状疱疹に対する投与量
⚠保険用量と異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
CrCl
--
ml/min
バラシクロビル
VCV (バルトレックス®、 バラシクロビル®)

ポイント

  • 単純ヘルペスウイルス水痘・帯状疱疹ウイルスに対する経口抗ウイルス薬である.
  • アシクロビルの経口吸収率を改善したプロドラッグである.
  • 生物学的利用率(bioavailability)は、 アシクロビルの3~5倍である.
  • 副作用として腎機能障害脳症をおさえる.
  • 症状の出現早期より開始することが重要.

どんなウイルスに効くの?

 ⭕ 単純ヘルペスウイルス

 ⭕ 水痘・帯状疱疹ウイルス

 ❌ サイトメガロウイルスには効かない

日常臨床で使用する疾患例

  • 単純ヘルペス感染症(口唇・陰部ヘルペス)
  • 単純性帯状疱疹(※播種性病変や脳症に対してはアシクロビル静注を使用する)

臨床使用例

単純性帯状疱疹、性器ヘルペス

  • 1回1000mg 8時間毎 (1日3回) 7-10日間
  • 播種性病変や脳症に対してはアシクロビル静注を使用する.

口唇ヘルペス

  • 1回500mg 12時間毎 (1日2回) 1日のみ
  • 軽症例は内服ではなくアシクロビル軟膏の塗布で対応する.

性器ヘルペスの再発抑制

  • 1回 1000mg 24時間毎 (1日1回)
  • HIV患者では500mg 12時間毎 (1日2回)
⚠保険用量と異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

注意点

  • 代謝物が尿細管の閉塞をきたすことがあり、腎機能障害に注意.
  • 過量投与で、 アシクロビル脳症を引き起こすため腎機能に応じて用量調整を徹底する.
  • サイトメガロウイルスには効かない.

参考商品名

最終更新:2024年3月25日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

バラシクロビル
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧
バラシクロビル
バラシクロビル

バラシクロビル

VCV(バルトレックス、バラシクロビル®)
2022年01月05日更新

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
50~1000mg8時間ごと
10~501000mg12~24時間ごと
0~10500mg24時間ごと
血液透析
500mg 24時間ごと(透析日は透析後投与)
性別
kg
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出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2020|帯状疱疹に対する投与量
⚠保険用量と異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
CrCl
--
ml/min

概要

VCV (バルトレックス®、 バラシクロビル®)

ポイント

  • 単純ヘルペスウイルス水痘・帯状疱疹ウイルスに対する経口抗ウイルス薬である.
  • アシクロビルの経口吸収率を改善したプロドラッグである.
  • 生物学的利用率(bioavailability)は、 アシクロビルの3~5倍である.
  • 副作用として腎機能障害脳症をおさえる.
  • 症状の出現早期より開始することが重要.

どんなウイルスに効くの?

 ⭕ 単純ヘルペスウイルス

 ⭕ 水痘・帯状疱疹ウイルス

 ❌ サイトメガロウイルスには効かない

日常臨床で使用する疾患例

  • 単純ヘルペス感染症(口唇・陰部ヘルペス)
  • 単純性帯状疱疹(※播種性病変や脳症に対してはアシクロビル静注を使用する)

臨床使用例

単純性帯状疱疹、性器ヘルペス

  • 1回1000mg 8時間毎 (1日3回) 7-10日間
  • 播種性病変や脳症に対してはアシクロビル静注を使用する.

口唇ヘルペス

  • 1回500mg 12時間毎 (1日2回) 1日のみ
  • 軽症例は内服ではなくアシクロビル軟膏の塗布で対応する.

性器ヘルペスの再発抑制

  • 1回 1000mg 24時間毎 (1日1回)
  • HIV患者では500mg 12時間毎 (1日2回)
⚠保険用量と異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

注意点

  • 代謝物が尿細管の閉塞をきたすことがあり、腎機能障害に注意.
  • 過量投与で、 アシクロビル脳症を引き起こすため腎機能に応じて用量調整を徹底する.
  • サイトメガロウイルスには効かない.

参考商品名

最終更新:2024年3月25日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

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抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。