計算
概要
監修医師

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
0~0.16mg/kg12時間ごと
80~6mg/kg24時間ごと
30~806mg/kg48時間ごと
0.1~306mg/kg72時間ごと
血液透析
初回用量は通常どおり. その後、 複雑性皮膚、軟部組織感染、肺炎、複雑性尿路感染症では6mg/kg72時間ごと
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
サンフォード感染症治療ガイド2020
⚠保険用量と異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
CrCl
--
ml/min
テイコプラニン
TEIC (タゴシッド®, テイコプラニン®など)

ポイント

  • VCM バンコマイシンの弟的な存在!
  • 効果が劣るが、 副作用も少ない.
  • VCMと同様にトラフ濃度測定が必要.
  • Loadingでは1日2回の投与が必要であるが、 維持量は半減期が長く1日1回の点滴でOK.

どんな細菌に効くの?

テイコプラニン
  • VCMと同様にMRSAを中心としたグラム陽性球菌に対して活性を持つ.
  • ⭕ E.faeciumに対しても有効.

日常臨床で使用する疾患例

主に代替薬の一つとして使用する

  • 皮膚軟部組織感染症の代替薬.
  • 化膿性関節炎など骨•関節感染症の代替薬.
  • 感染性心内膜炎の代替薬.

臨床使用例

皮膚軟部組織感染症、肺炎、尿路感染症

  • Loading:6mg/kg 12時間毎 3回投与
  • 維持量:1回 6mg/kg 24時間毎 (1日1回)
  • トラフ濃度15-30 μg/mLが望ましい

骨髄炎、 化膿性関節炎、 感染性心内膜炎

  • Loading:12mg/kg 12時間毎 3-5 回投与
  • 維持量:1回 12mg/kg 24時間毎 (1日1回)
  • トラフ濃度:骨関節感染症20-30 μg/mL、感染性心内膜炎30-40μg/mL
⚠保険用量と異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

注意点

  • 有効血中濃度に到達するのが遅いため、 Loadingを必要とするが適切なトラフを到達するのに難渋することもある.
  • 副作用として腎障害第8脳神経障害(聴覚障害)肝障害に注意する.
  • VCMより分布容積が大きく組織移行性に優れるが、 髄液への移行は不良である.

参考商品名

最終更新:2024年3月15日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

テイコプラニン
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧
テイコプラニン
テイコプラニン

テイコプラニン

TEIC(タゴシッド、テイコプラニン®)
2021年11月19日更新

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
0~0.16mg/kg12時間ごと
80~6mg/kg24時間ごと
30~806mg/kg48時間ごと
0.1~306mg/kg72時間ごと
血液透析
初回用量は通常どおり. その後、 複雑性皮膚、軟部組織感染、肺炎、複雑性尿路感染症では6mg/kg72時間ごと
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
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⚠保険用量と異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
CrCl
--
ml/min

概要

TEIC (タゴシッド®, テイコプラニン®など)

ポイント

  • VCM バンコマイシンの弟的な存在!
  • 効果が劣るが、 副作用も少ない.
  • VCMと同様にトラフ濃度測定が必要.
  • Loadingでは1日2回の投与が必要であるが、 維持量は半減期が長く1日1回の点滴でOK.

どんな細菌に効くの?

テイコプラニン
  • VCMと同様にMRSAを中心としたグラム陽性球菌に対して活性を持つ.
  • ⭕ E.faeciumに対しても有効.

日常臨床で使用する疾患例

主に代替薬の一つとして使用する

  • 皮膚軟部組織感染症の代替薬.
  • 化膿性関節炎など骨•関節感染症の代替薬.
  • 感染性心内膜炎の代替薬.

臨床使用例

皮膚軟部組織感染症、肺炎、尿路感染症

  • Loading:6mg/kg 12時間毎 3回投与
  • 維持量:1回 6mg/kg 24時間毎 (1日1回)
  • トラフ濃度15-30 μg/mLが望ましい

骨髄炎、 化膿性関節炎、 感染性心内膜炎

  • Loading:12mg/kg 12時間毎 3-5 回投与
  • 維持量:1回 12mg/kg 24時間毎 (1日1回)
  • トラフ濃度:骨関節感染症20-30 μg/mL、感染性心内膜炎30-40μg/mL
⚠保険用量と異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.

注意点

  • 有効血中濃度に到達するのが遅いため、 Loadingを必要とするが適切なトラフを到達するのに難渋することもある.
  • 副作用として腎障害第8脳神経障害(聴覚障害)肝障害に注意する.
  • VCMより分布容積が大きく組織移行性に優れるが、 髄液への移行は不良である.

参考商品名

最終更新:2024年3月15日
監修医師:聖路加国際病院/MDアンダーソンがんセンター感染症科 松尾貴公

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。