概要
監修医師
REL/IPM/CS (レカルブリオ®)

ポイント

イミペネム・シラスタチン・レレバクタム

カルバペネム系抗菌薬イミペネムとDHP-Ⅰ阻害薬シラスタチンにβ-ラクタマーゼ阻害薬であるレレバクタムを配合したもの

カルバペネム系耐性グラム陰性桿菌に対する切り札としての選択肢である。 カルバペネム耐性機序のAmbler Class A及びClass Cのβ-ラクタマーゼを阻害する。

どんな細菌に効くの?

イミペネム・シラスタチン・レレバクタム

ESBL (Class A)、 AmpC (Class C)、 KPC (Class A) 産生グラム陰性桿菌等活性を持つ

❌ メタロβ-ラクタマーゼNDM、 VIM、 IMP (Class B) やOXA (Class D) に無効

❌ MRSA、 E.faecium, S.maltophiliaなどに無効

日常臨床で使用する疾患例

  • 院内肺炎
  • 複雑性尿路感染症
  • 腹腔内感染症など
※ただしカルバペネム系抗菌薬に耐性を示す菌株に限る

臨床使用例

1回1.25g* 6時間毎 (1日4回) 30分で点滴静注

レレバクタム 250mg / イミペネム500mg / シラスタチン500mg

注意点

  • 腎機能による調整が必要である
  • βラクタムアレルギーには注意が必要
  • イミペネムによる痙攣誘発の報告あり
  • 日本ではカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌はIMP型 (Class B) が多くみられるため、 国内におけるカルバペネマーゼ産生菌に対して使用できる場面は限定的である

参考商品名

レカルブリオ®配合点滴静注用

最終更新:2024年3月19日
監修医師 : メイヨークリニック感染症科 松尾貴公

イミペネム・シラスタチン・レレバクタム
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
イミペネム・シラスタチン・レレバクタム
イミペネム・シラスタチン・レレバクタム

イミペネム・シラスタチン・レレバクタム

REL/IPM/CS (レカルブリオ®)
2024年03月07日更新

概要

REL/IPM/CS (レカルブリオ®)

ポイント

イミペネム・シラスタチン・レレバクタム

カルバペネム系抗菌薬イミペネムとDHP-Ⅰ阻害薬シラスタチンにβ-ラクタマーゼ阻害薬であるレレバクタムを配合したもの

カルバペネム系耐性グラム陰性桿菌に対する切り札としての選択肢である。 カルバペネム耐性機序のAmbler Class A及びClass Cのβ-ラクタマーゼを阻害する。

どんな細菌に効くの?

イミペネム・シラスタチン・レレバクタム

ESBL (Class A)、 AmpC (Class C)、 KPC (Class A) 産生グラム陰性桿菌等活性を持つ

❌ メタロβ-ラクタマーゼNDM、 VIM、 IMP (Class B) やOXA (Class D) に無効

❌ MRSA、 E.faecium, S.maltophiliaなどに無効

日常臨床で使用する疾患例

  • 院内肺炎
  • 複雑性尿路感染症
  • 腹腔内感染症など
※ただしカルバペネム系抗菌薬に耐性を示す菌株に限る

臨床使用例

1回1.25g* 6時間毎 (1日4回) 30分で点滴静注

レレバクタム 250mg / イミペネム500mg / シラスタチン500mg

注意点

  • 腎機能による調整が必要である
  • βラクタムアレルギーには注意が必要
  • イミペネムによる痙攣誘発の報告あり
  • 日本ではカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌はIMP型 (Class B) が多くみられるため、 国内におけるカルバペネマーゼ産生菌に対して使用できる場面は限定的である

参考商品名

レカルブリオ®配合点滴静注用

最終更新:2024年3月19日
監修医師 : メイヨークリニック感染症科 松尾貴公

こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師

各領域の第一線の専門医が複数在籍

最新トピックに関する独自記事を配信中

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。