計算
概要
監修医師

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
60~0.5〜4g/日分2〜4
15~591〜2g/日分1〜2
0~140.5g/日 分1
血液透析
0.5g1日1回 (血液透析日は透析後投与)
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
薬剤性腎障害 診療ガイドライン 2016より引用
⚠一部保険用量と異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
CrCl
--
ml/min
セフォチアム
CTM (パンスポリン®、セファピコール®)

ポイント

  • 市中発症のUTIに対し非常に良い適応.
  • グラム陽性球菌へのカバーは弱い.

どんな細菌に効くの?

セフォチアム
  • E.coli、 Klebsiella、 Proteusなどの腸内細菌に対して活性を有する.
  • MSSA、 MRSA、 緑膿菌、 嫌気性菌、ESBL産生菌、 AmpC過剰産生菌、 腸球菌、 リステリアには無効である.
  • EnterobacterやCitrobacterなどAmpC過剰産生に傾きやすい菌には使用は慎重に.

日常臨床で使用する疾患例

  • 市中発症の尿路感染症の第一選択.
  • Klebsiellaなど単一腸内細菌による細菌性肺炎.

臨床使用例

  • 1回 1g 6時間毎 (1日4回) または
  • 1回 2g 8時間毎 (1日3回)
  • ※保険適応は4g/日 (1g 6時間毎) までしか認められていない

注意点

  • 腎排泄であり、腎機能に応じた用量調整を.
  • AmpC過剰産生菌・ESBL産生菌に対しては、 第2世代セフェムは無効であるため注意が必要
  • 髄液移行性不良であり、 髄膜炎に使用不可.
  • 本邦で開発され米国未発売(サンフォード抗菌薬ガイドに記載なし). 第2世代としてはcefuroximeに相当 (本邦未承認).

参考商品名

最終更新:2024年3月15日
監修医師 : メイヨークリニック感染症科 松尾貴公

セフォチアム
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
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監修・協力医一覧
セフォチアム
セフォチアム

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CTM(パンスポリン、セファピコール®)
2021年11月19日更新

腎障害時の用量調整

CrCl1回投与量投与間隔
60~0.5〜4g/日分2〜4
15~591〜2g/日分1〜2
0~140.5g/日 分1
血液透析
0.5g1日1回 (血液透析日は透析後投与)
性別
kg
mg/dL
出典と注意点
薬剤性腎障害 診療ガイドライン 2016より引用
⚠一部保険用量と異なります. 患者の病態や、 実際の薬剤情報、 ガイドラインを確認の上、 利用者の判断と責任でご利用ください.
CrCl
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ml/min

概要

CTM (パンスポリン®、セファピコール®)

ポイント

  • 市中発症のUTIに対し非常に良い適応.
  • グラム陽性球菌へのカバーは弱い.

どんな細菌に効くの?

セフォチアム
  • E.coli、 Klebsiella、 Proteusなどの腸内細菌に対して活性を有する.
  • MSSA、 MRSA、 緑膿菌、 嫌気性菌、ESBL産生菌、 AmpC過剰産生菌、 腸球菌、 リステリアには無効である.
  • EnterobacterやCitrobacterなどAmpC過剰産生に傾きやすい菌には使用は慎重に.

日常臨床で使用する疾患例

  • 市中発症の尿路感染症の第一選択.
  • Klebsiellaなど単一腸内細菌による細菌性肺炎.

臨床使用例

  • 1回 1g 6時間毎 (1日4回) または
  • 1回 2g 8時間毎 (1日3回)
  • ※保険適応は4g/日 (1g 6時間毎) までしか認められていない

注意点

  • 腎排泄であり、腎機能に応じた用量調整を.
  • AmpC過剰産生菌・ESBL産生菌に対しては、 第2世代セフェムは無効であるため注意が必要
  • 髄液移行性不良であり、 髄膜炎に使用不可.
  • 本邦で開発され米国未発売(サンフォード抗菌薬ガイドに記載なし). 第2世代としてはcefuroximeに相当 (本邦未承認).

参考商品名

最終更新:2024年3月15日
監修医師 : メイヨークリニック感染症科 松尾貴公

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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抗菌薬ガイド

抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬の腎機能別投与量の計算や、主な適応疾患、スペクトラムを確認することができます。監修は、MDアンダーソンがんセンター 兼 聖路加国際病院感染症科の松尾貴公先生。

※薬剤選択時には、必ず添付文書および最新安全性情報も併せてご確認下さい。