
市中肺炎の原因微生物

>> 詳細はこちらを参照ください.市中肺炎の微生物検査

>> 詳細はこちらを参照ください.
市中肺炎の重症度分類
治療方針決定には、 🔢A-DROP、 🔢CURB-65などの重症度分類を活用すると良い.

0点:軽症 (外来)、 1~2点:中等症 (外来or入院)、 3点:重症 (入院)、 4~5点:超重症 (ICU) ※ただしショックがあれば超重症とする.
>> 詳細はこちらを参照ください.
市中肺炎の治療例
(1) 内服治療
原因菌を想定し以下いずれかを選択.
添付文書では1日3錠までの記載なので注意
AMPC/CVA 250mg3C3x*
BLNAR (Haemophilus influenzae) のカバー目的に併用
非定型肺炎らしいとき AMPCやAMPC/CVAに併用することも ※マイコプラズマ耐性が増加している
非定型肺炎らしいとき ※7~10日と投与期間が長い
(2) 入院治療
①肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、モラクセラ
原因菌を想定し以下いずれかを選択.
喀痰培養判明後に必ずde-escalation. H. influenzae の 5~6 割はBLNAI/BLNARであり、 この場合CTRXが良い.
②マイコプラズマ
AZMなどマクロライド系への耐性が進んでいるため、テトラサイクリン系の投与を検討.
③レジオネラ肺炎
非定型肺炎の中でも特に重篤.
抗菌薬の投与期間

1) David N. Gilbert, M.D.et al. サンフォード抗菌薬ガイドライン2021 (第51版) .ライフサイエンス出版. 2021, 412p *1 ドキシサイクリンの場合7~10日
>> 詳細はこちらを参照ください.
抗菌薬の腎機能別投与量


💡その他の抗菌薬もリンク先から計算可能!
ペニシリン系
第1世代セフェム系
第2世代セフェム系
第3世代セフェム系
第4世代セフェム系
カルバペネム系
マクロライド系
ニューキノロン系
アミノグリコシド系
テトラサイクリン系
グリコペプチド系
環状リポペプチド系
オキサゾリジノン系
その他の抗菌薬
以上、聖路加国際病院救急部 清水真人先生によるERマニュアルからの抜粋記事でした. 今後もユーザーの皆様からのご要望にお答えし、臨床現場で使える生きたコンテンツを配信いたします.
関連コンテンツ

🚑 ERマニュアル|市中肺炎 / 院内肺炎
📝 市中肺炎の原因微生物 / 微生物検査
🔢 A-DROP スコア
🔢 CURB-65 スコア
🔢 PSI (Pneumonia Severity Index)
📖 日本版敗血症診療ガイドライン2020
📖 JAID/JSC感染症ガイドライン呼吸器感染