心臓手術後の63歳の患者がLactobacillus caseiによる菌血症を発症した症例を報告する。患者は三尖弁の急性逆流とICD電極の抜去を試み、緊急心臓手術を受けた。手術後、多臓器不全を発症し、集中治療が必要となった。入院14日目に敗血症性ショックの症状が出現し、ラクトバチルス・カゼイが検出された。専用の抗菌薬を投与し、患者は全身状態良好で退院した。

本症例は、プロバイオティクスの使用が免疫系の低下を伴う重篤な状態の患者においてリスクを伴う可能性を示唆している。プロバイオティクスの使用は慎重に行うべきであり、特に免疫不全のリスクがある患者に対しては注意が必要だ。