関節リウマチ患者におけるビタミンD補充の効果を調査した系統的レビューとメタ解析。3049人の患者から得られた11件の研究を対象に、ビタミンD補充が炎症や臨床転帰に影響を及ぼすかを検討した。結果、ビタミンD補充はCRP、ESR、DAS28、健康評価質問票スコアを有意に低下させなかったが、VAS、DAS28-CRP、DAS28-ESRを有意に減少させた。また、ビタミンDの高用量（＞100μg/日）は低用量よりもCRPに有意な影響を及ぼした。

ビタミンD補充の効果は一部の指標で有意な改善を示したが、全ての指標で一貫した結果は得られなかった。また、高用量のビタミンDがCRPに有意な影響を及ぼすことが示されたが、その他の指標については明確な差は見られなかった。研究間の異質性が高いため、結果の解釈には注意が必要だ。