本研究では、腹腔鏡下虫垂切除術後の虫垂切端の閉鎖法について、エンドループ1個、エンドループ2個、エンドクリップ2個の3つの方法を比較した。1021例の患者を対象に、各閉鎖法の術後成績をレトロスペクティブに調査した結果、いずれの方法も他の方法より優れているとは言えず、合併症の発生率も低かった。コスト面を考慮すると、エンドループ1個の使用が推奨される。

本研究は、虫垂切端の閉鎖法についての比較研究である。結果として、いずれの方法も他より優れているとは言えなかったが、エンドループ1個の使用がコスト削減につながる可能性が示された。しかし、研究デザインがレトロスペクティブであるため、バイアスの影響を完全に排除することはできない。