本研究では、縦断的デザインを用いてギャンブル動機と問題ギャンブルの関連性を分析し、基本的な心理的欲求のフラストレーションのモデレーティング効果も評価した。1,022名のサンプルを6ヶ月間隔で3回調査し、問題ギャンブルはPGSI、欲求不満はBPNSFSで評価した。結果、すべての動機が問題ギャンブルを予測し、フルモデルでは逃避動機、金銭獲得動機、競争動機に欲求不満が加わり、問題ギャンブルを予測した。金銭動機と欲求不満の交互作用があり、両者の組み合わせが高いほど、深刻なギャンブル問題を予測した。

本研究は縦断的デザインを用いてギャンブル動機と問題ギャンブルの関連性を調査し、欲求不満の影響も評価している。しかし、サンプル数や調査回数の限定により、一部の結果には限定性がある可能性がある。今後の研究でさらなる検証が必要である。